
今年のアイルランドトロフィーには、ヴィクトリアマイルで2、3着に入った有力馬をはじめ、昨年の覇者ラヴァンダなど、実績馬が顔をそろえる。では、好走につながりやすいのは、どのレースからのローテーションなのか。今回は過去10年の前走レース別データをもとに、好成績を残している臨戦過程を探っていく。[2/2ページ]
最も安定している臨戦過程は?
一方、最も安定しているのはクイーンS組。
【2-2-3-21】で複勝率25.0%。単勝回収値32、複勝回収値71という値だけを見ると、ローテーションそのものに妙味があるわけではないが、28頭という母数の中で7頭が馬券に絡んでいる安定感は評価したい。
過去には2019年のスカーレットカラーがクイーンS2着からこのレースを勝利。同年は4番人気での勝利だった。18年にもクイーンS2着のフロンテアクイーンが3着に入っており、北海道から東京1800mというローテーションは軽視できない。
今年はルージュソリテールが該当する。クイーンSは6着だけに、着順では目立たない1頭だ。しかし年齢別では4歳馬が【6-6-7-46】、複勝率29.2%で、5歳馬の【4-3-1-45】、複勝率15.1%を大きく上回る。
クイーンS組というローテーションと4歳という年齢を重ねて考えてみると評価しても良い存在である。しかも同馬は今年4月の阪神牝馬Sではエンブロイダリー、カムニャックに次ぐ3着に入線している。
ヴィクトリアマイル組が勝ち切れていない以上、ここを評価するなら面白い一頭となる。
過去10年の人気別成績を見ると、1番人気は複勝率60.0%、2番人気は50.0%。
一方で、4番人気は【3-1-0-6】で勝率30.0%を記録している。極端な大穴を狙うよりも、上位人気を軸に据えつつ、4~8番人気あたりの中穴をどう拾うかが重要なレースと言えそうだ。
その点を踏まえれば、ルージュソリテールは今年ちょうどそのゾーンに入ってくる可能性がある。前走着順だけで人気を落とすようなら、押さえておきたい一頭だ。
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【文:福本典明】
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