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【アイルランドトロフィー2026】「勝つのはどの馬?」カムニャックら有力5頭を徹底比較! 過去10年のデータが示す勝ち馬の条件とは?

2025年オークスを制した時のカムニャック
2025年オークスを制した時のカムニャック

 10月11日(日)、東京競馬場でG2・アイルランドトロフィーが行われる。

 今週のヨソクヒロバでは、「アイルランドトロフィーで勝つのはどの馬?」という問題が出題される。

 選択肢はカムニャック、クイーンズウォーク、ジョスラン、セキトバイースト、ラヴァンダ、そして「その他」の6つ。

 名前が挙がった5頭は、実績から考えて上位人気を形成する可能性が高そうだ。では、その中から順当に勝ち馬が出るのか。それとも「その他」に分類される伏兵が波乱を起こすのか。

 過去10年の傾向と各馬の実績を照らし合わせながら考えていきたい。

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「【凱旋門賞2026】勝つのはどの国の調教馬?」

アイルランドトロフィーで勝つのはどの馬?
データ提供:ヨソクヒロバ

■有力5頭を比較

 まずは、選択肢に名前が挙がった5頭を比較してみよう。

馬名 年齢 前走 着順 主な実績
カムニャック 4歳 ヴィクトリアマイル 2着 オークス1着
クイーンズウォーク 5歳 ヴィクトリアマイル 3着 金鯱賞1着
ジョスラン 4歳 ヴィクトリアマイル 8着 小倉牝馬S1着
セキトバイースト 5歳 府中牝馬S 1着 府中牝馬S連覇
ラヴァンダ 5歳 中京記念 1着 2025年アイルランドT1着

 実績で一歩リードするのは昨年のオークス馬カムニャック。一方、セキトバイーストとラヴァンダは前走の重賞を勝っており、近況の勢いでは負けていない。

 さらにクイーンズウォーク、ジョスランもすでに重賞タイトルを持っている。

 5頭全てが重賞勝ち馬というだけでも、今年の上位争いが簡単ではないことが分かる。

■過去10年は前走2着以内が9勝

勝ち馬を考えるうえで、注目したいのが前走の着順だ。

前走着順 成績 勝率
1着 6-3-1-17 22.2%
2着 3-1-1-10 20.0%
3着 0-1-1-10 0%
4着以下 1-5-7-71 1.2%

※2025年から「アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス」より現名称に変更。本記事の過去10年データには名称変更前の成績も含む。

 過去10年の勝ち馬10頭のうち、実に9頭が前走2着以内。

 今年の選択肢では、ヴィクトリアマイル2着のカムニャック、府中牝馬ステークス1着のセキトバイースト、中京記念1着のラヴァンダが該当する。

 クイーンズウォークは前走ヴィクトリアマイルで3着、ジョスランは前走ヴィクトリアマイルで8着。過去傾向をそのまま当てはめるなら、まず前者3頭を中心に考えたいところ。

 さらに前走で3番人気以内かつ2着以内だった馬は過去10年で非常に高い勝率を残している。

 単に前走で好走しただけではなく、その時点ですでに高く評価され、それに応えていた馬が本番でも結果を残すケースが多いということだろう。

 また、馬齢にも注目したい。

 過去10年の勝ち馬は4歳馬が6勝、5歳馬が4勝。3歳馬と6歳以上からは勝ち馬が出ていない。さらに、3着以内に入った延べ30頭のうち27頭を4歳馬と5歳馬が占めている。

 ただし、3歳馬は秋華賞路線に向かうケースが多く、過去10年の出走例はわずか2頭。未勝利という数字だけで不利と判断するのは早計だろう。

 もっとも、今年の出走メンバーに3歳馬と6歳馬はおらず、選択肢に挙がった5頭もすべて4歳か5歳。全馬が馬齢面での好走傾向に合致しており、このデータだけで優劣をつけるのは難しい。

 それでも、来年以降のアイルランドトロフィーを予想するうえで、頭の片隅にでも入れておきたい傾向だ。

■ヴィクトリアマイル組3頭をどう評価する?

2026年ヴィクトリアマイル/1着エンブロイダリー(緑帽),2着カムニャック(青帽)
2026年ヴィクトリアマイル/1着エンブロイダリー(緑帽),2着カムニャック(青帽)

 今年の大きなポイントとなるのが、カムニャック、クイーンズウォーク、ジョスランのヴィクトリアマイル組だ。

 過去10年の同組の成績は【0-0-4-16】。20頭が出走しながら勝ち馬はおらず、2着馬も出ていない。複勝率は20.0%にとどまる。

 さらに、2019年のヴィクトリアマイルで1番人気ながら4着に敗れたラッキーライラックは、同年の府中牝馬Sでも2番人気3着。2024年のヴィクトリアマイルで1番人気3着だったマスクトディーヴァも、同年の府中牝馬Sで再び1番人気に支持されたが、3着に終わった。

 過去の傾向だけを見れば、勝ち切るという点では明確な不安材料となる。

 ただし、今年の3頭は、それぞれ見逃せない強調材料を持っている。

 カムニャックはヴィクトリアマイル2着。昨年のオークス馬でもあり、東京ではフローラステークス、オークスと重賞を2勝している。コースは違えど1800mもローズステークスで勝利しており、今回の条件に対する不安は少ない。

 G1実績、東京実績、前走着順という3点を合わせれば、5頭の中で最も死角が少ない馬と言えるかもしれない。

 クイーンズウォークも東京ではクイーンカップを勝ち、ヴィクトリアマイルで2年連続好走。

 金鯱賞やローズステークス(中京2000m)といった中距離重賞を勝っていることからも、1600mから1800mへの距離延長はむしろプラスに働く可能性がある。

 ジョスランは前走8着と数字上は見劣る。

 ただし、ヴィクトリアマイルは初の1600mだった。今回は勝利経験のある東京1800mに戻り、小倉牝馬ステークスを勝った時に騎乗していたC.ルメール騎手との再コンビ。

 条件好転という意味では、3頭の中で最も変わり身を期待できる。

 過去10年のヴィクトリアマイル組が未勝利というデータを重視するのか、それとも今年の3頭は別格と考えるのか。

 この判断が今回の問題を考えるうえで大きなポイントになりそうだ。

■セキトバイーストは東京1800m巧者

2026年府中牝馬Sを制した時のセキトバイースト
2026年府中牝馬Sを制した時のセキトバイースト

 舞台適性で注目したいのがセキトバイーストだ。

 東京・芝1800mで行われる府中牝馬ステークスを2025年、2026年と連覇。今年は逃げて後続に3馬身差をつける完勝を収めており、同コースへの高い適性を改めて示した。アイルランドトロフィーでは過去10年で前走1着馬が6勝を挙げており、データ面でも好材料がそろう。

 しかし、オークス馬カムニャックと比べればG1実績で見劣りし、昨年のアイルランドトロフィーで10着に敗れた点も気がかりだ。

 ただし「東京1800mでどの馬が最も力を発揮できるか」という視点では、軽視できない存在だろう。

■昨年覇者ラヴァンダは連覇なるか

2025年アイルランドトロフィーを制したラヴァンダ
2025年アイルランドトロフィーを制したラヴァンダ

 ラヴァンダは昨年のアイルランドトロフィー覇者。昨年は中団後方から上がり32秒4の末脚を繰り出しての差し切り勝ち。

 今年はさらに前走の中京記念を勝利。昨年のこのレースを制した時点よりも重賞実績を積み、好調な状態で同じ舞台に戻ってくる。

 過去10年で前走1着馬が6勝していることも追い風となっている。

「昨年勝ったから」というだけではなく、今年の臨戦過程を見ても十分に連覇を狙える存在だろう。

■「その他」は消せる? 6番人気以下も2勝

 今回の問題でもう一つ重要なのが、「その他」という選択肢だ。

 仮に名前が挙がった5頭がそのまま上位5番人気を形成するとすれば、「その他」は主に6番人気以下の馬ということになる。

人気 成績 勝利数
1~5番人気 8-6-6-30 8勝
6~9番人気 1-3-3-32 1勝
10番人気以下 1-1-1-46 1勝

 過去10年では1~5番人気が8勝している一方、6番人気以下からも2頭の勝ち馬が出ている。

 2020年は7番人気サラキア、2022年は12番人気イズジョーノキセキが勝利。

 勝ち馬だけなら「10回に2回」だが、2、3着まで含めるとさらに確立は上がる。

 6~9番人気は【1-3-3-32】、10番人気以下は【1-1-1-46】。合わせると6番人気以下は【2-4-4】となり、過去10年の馬券圏内30頭のうち10頭を占めている。

 つまり、3着以内の3頭に1頭は6番人気以下だった計算だ。

 基本的には上位人気馬を中心に考えたいところだが、伏兵がほとんど入り込めないようなレースではない。

 今回の「その他」も、単なる保険の選択肢として切り捨てるのは危険だろう。

 特に今回のように名前が挙がった5頭の実績が拮抗している場合、人気が少し下の馬との実力差が必ずしも大きいとは限らない。

■まとめ

 過去10年のアイルランドトロフィーでは、勝ち馬10頭のうち9頭が前走2着以内だった。

 今年の選択肢でこの条件に該当するのは、カムニャック、セキトバイースト、ラヴァンダの3頭だ。

 G1実績では、オークス馬カムニャックが一歩リード。舞台適性なら、東京・芝1800mの府中牝馬Sを連覇しているセキトバイーストが有力だ。昨年の覇者ラヴァンダも、前走の中京記念を制した勢いで連覇を狙う。

 一方、クイーンズウォークには東京での豊富な実績があり、ジョスランも1800mへの距離延長とC.ルメール騎手との再コンビで巻き返しを期す。

 ただし、人気上位馬だけで決まるとは限らない。

 仮にこの5頭が上位5番人気を占めたとしても、過去10年では6番人気以下の馬が2勝。3着以内に入った馬も延べ30頭中10頭と、全体の3分の1を占めている。

 有力5頭のいずれかが勝利するのか。それとも「その他」から伏兵が台頭するのか。

 過去10年の傾向と各馬の強みを照らし合わせながら、ヨソクヒロバの問題に挑戦してみてはいかがだろうか。

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【文:競馬チャンネル編集部】

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【了】