GⅠ初制覇まで何回? 現役騎手「挑戦回数」ランキング【第10位】どろんこ馬場の激走…23歳で掴んだ初タイトル
競馬の世界で最高峰に位置づけられる「G1」。そのタイトルは騎手であれば一度は夢見る頂だろう。だが、その壁は高い。そもそも騎乗機会が限られ、さらに勝つには、運も馬の力も、技術も、すべてが噛み合わなければならない。そこで今回はG1初勝利までに最も多く挑戦した騎手たちトップ10 をランキング形式で紹介していく。今回は第10位。
※2026年10月7日時点で現役の騎手を対象とし、JRA平地GⅠで初勝利を挙げるまでの騎乗回数を集計。
第10位 菅原明良
挑戦23回目・2024年宝塚記念・ブローザホーン

2019年3月にデビューした菅原明良騎手。初勝利までは約2か月を要したものの、1年目から31勝を挙げると、3年目の2021年には年間75勝まで勝ち星を伸ばした。
同年2月にはカラテとのコンビで東京新聞杯を制し、重賞初制覇。以降も同馬とのコンビで新潟記念を勝つなど、若手ながら重賞戦線でも存在感を高めていった。
ただ、G1ではなかなか勝利に手が届かなかった。
中でも大きなインパクトを残したのが、2022年のNHKマイルカップだ。18頭立て最低人気だったカワキタレブリーに騎乗すると、直線で馬群を割って伸び、勝ったダノンスコーピオンから0秒3差の3着に激走。菅原騎手自身ものちに、初めてG1で勝利が見えたレースとして振り返っている。
2023年、菅原騎手は後に自身をG1ジョッキーへと導くことになるブローザホーンと出会う。
初コンビとなった潮来特別を勝利すると、翌2024年の日経新春杯では同馬を重賞初制覇へ導いた。続く阪神大賞典は3着、天皇賞(春)では後方から鋭く追い込み、テーオーロイヤルに2馬身差まで迫る2着。G1タイトルは、もう手の届くところまで来ていた。
そして迎えた2024年の宝塚記念。この年は阪神競馬場の改修工事に伴い、京都競馬場で行われた。
重馬場の中、菅原騎手は序盤からブローザホーンを後方でじっくりと構えさせる。勝負所でも慌てることなく外から進出し、4コーナーでは馬群のさらに外へ。直線に向くと、残していた末脚を一気に解き放った。
大外から力強く伸びたブローザホーンは、同じく後方から追い込んだソールオリエンスを2馬身突き放して快勝。菅原騎手にとって23回目のJRA・G1騎乗で、待望の初タイトルを掴んだ瞬間だった。
デビュー6年目、23歳でついに立ったG1の頂点。その後も海外へ積極的に武者修行へ出るなど、菅原騎手はさらなる成長を求め続けている。若くして積み重ねた23度の挑戦と宝塚記念で得た経験が、これからどのような大舞台で生きてくるのか。今後の活躍にも注目したい。
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【了】
(文●競馬チャンネル編集部)


