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中山競馬場で初勝利を挙げたミシェル騎手ⓒSANKEI
中山競馬場で初勝利を挙げたミシェル騎手ⓒSANKEI

世界各国で騎乗経験を積み、2026年にはJRAの短期免許を取得して日本で騎乗しているミカエル・ミシェル騎手。南アフリカでは自身初となるG1制覇を果たし、それが再び日本へとつながる大きな転機にもなった。今回のインタビューでは、世界14か国を渡り歩いてきたキャリア、南アフリカで得た自信、日本競馬への思い、そして凱旋門賞をめぐる率直な考えまで、夫のフレデリック・スパニュさん(本文中ではフレッド)とともに語ってもらった。[4/5ページ]

※本インタビューは2026年9月29日、凱旋門賞開催前に実施したものです。

凱旋門賞制覇へ、日本馬に必要なものとは?

ロンシャン攻略の鍵は「適応」

――今年も日本馬が凱旋門賞に挑戦します。日本馬がパリロンシャン競馬場で力を発揮するために、何が一番重要だと思いますか?

ミシェル:難しい質問です。ただ、一番大事なのは「適応」だと思います。コースへの適応です。

――やはり日本とはかなり違う競馬になりますか?

ミシェル:そうですね。日本とフランスでは馬場も違います。
ただ、それとは別に、ここ数年の日本の凱旋門賞挑戦について、一つ感じていることがあります。

――どのようなことでしょうか?

ミシェル:もちろん、それぞれの馬に適性やローテーションなど、さまざまな事情があると思います。
ただ、ヨーロッパのトップホースと戦うのであれば、日本を代表するようなトップホースが挑戦する姿も見てみたいと思っています。

フレッド:“良い馬”ではなく、チャンピオン級の馬に挑戦してほしいです。

――具体的には、どの馬をイメージしていますか?

ミシェル:例えばイクイノックスやアーモンドアイです。
ディープインパクトのように、日本を代表する馬が凱旋門賞に挑戦した例もありますよね。

フレッド:エルコンドルパサーも挑戦しましたよね。日本を代表するような強い馬が挑戦して、ヨーロッパのトップホースと戦っていました。

ミシェル:ヨーロッパからは、その時代を代表するようなチャンピオンホースが多く出走します。だからこそ、日本からもトップクラスの馬が挑戦すれば、より大きなチャンスにつながるのではないかと思います。

――一方で、日本では大きな実績を残した馬でも、やはり適性などを理由に凱旋門賞へ行かないケースがあります。

ミシェル:もちろん、日本とフランスでは芝も違いますし、すべての馬に凱旋門賞が合うわけではありません。
それでも、日本には本当に強い馬がたくさんいます。そうした馬たちがヨーロッパのチャンピオンホースと戦う姿を、もっと見てみたいですね。

――凱旋門賞は、それだけレベルの高いレースだということでしょうか?

ミシェル:そうですね。
ヨーロッパからも多くのトップホースが集まるので、簡単に勝てるレースではありません。
日本から挑戦する馬にとっても、非常に高いレベルが求められるレースだと思います。今年のメンバーも、とても強いと思います。

――それでも競馬ですから、必ず一番強い馬が勝つとは限りません。

フレッド:もちろんです。競馬は何が起こるか分かりませんし、いつも一番強い馬が勝つわけではありません。
ただ、凱旋門賞を勝つことを目指すのであれば、日本を代表するような馬が挑戦することも大切だと思います。そうした馬がヨーロッパのトップホースと戦う姿を見てみたいですね。

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