
世界各国で騎乗経験を積み、2026年にはJRAの短期免許を取得して日本で騎乗しているミカエル・ミシェル騎手。南アフリカでは自身初となるG1制覇を果たし、それが再び日本へとつながる大きな転機にもなった。今回のインタビューでは、世界14か国を渡り歩いてきたキャリア、南アフリカで得た自信、日本競馬への思い、そして凱旋門賞をめぐる率直な考えまで、夫のフレデリック・スパニュさん(本文中ではフレッド)とともに語ってもらった。[3/5ページ]
「勝ちたいG1は全部」ミシェル騎手のキャリア観
特定のレースを“夢”にしない理由
――日本にはジャパンカップや有馬記念、日本ダービーなど大きなレースがあります。特に勝ってみたいG1はありますか?
ミシェル:全部です(笑)。
日本のG1は、どのレースも有名ですから。
――例えば「いつかこのレースだけは絶対に勝ちたい」というものはないのでしょうか?
ミシェル:私は昔から、あまりそういうタイプではないんです。
「このレースをどうしても勝ちたい」という考え方は、あまりしてきませんでした。
――なぜでしょうか?
ミシェル:将来、自分がどんな馬に乗るのかは分からないからです。
例えば、すごく良いスプリンターに乗っているのに、ジャパンカップを勝てるような馬との出会いがない状態で、「私の夢はジャパンカップを勝つことです」とは言えないと思うんです。
だから、良い馬に乗って、大きなレースを勝ちたいです。
必要なのは「信頼関係を築くこと」
――今後、JRAでさらに大きなレースを勝つために必要だと感じていることはありますか?
ミシェル:まずは調教師との強い関係を築くことですね。
フレッド:まず馬主さんや調教師から信頼を得て、大きなレースで良い馬に乗る機会を得る必要があります。そのうえで、彼女は自分の仕事をしていくことになります。
――以前はJRAの通年免許にも挑戦されました。今後、再び通年免許を目指す考えはありますか?
ミシェル:可能性はあります。
ただ、今すぐ通年免許に移ることがベストだとは思っていません。
以前試験を受けた時より年齢も重ねましたし、経験も増えました。今はまず、もっと日本の競馬を経験して、調教師や馬主さんとの関係を築くことが必要だと思っています。
もし来年すぐに通年免許で戻ってきても、まだ調教師との関係が十分に強くないかもしれません。
だから、築いて、築いて、築いていく。それが大切だと思っています。
南アフリカで結果を残し、毎年JRAへ
――では、今後しばらくはどのようなキャリアを考えていますか?
ミシェル:今は少し、南アフリカに集中する必要があると思っています。
南アフリカには、チャンピオン級だと思っているすごく良い馬もいます。
そこで大きなレースを勝つことも、私にさらに技術と自信を与えてくれると思っています。
――そのうえで、また日本にも?
ミシェル:はい。
南アフリカで大きなレースを勝って、毎年JRAに戻ってきたいです。
以前なら冬と言っていましたけど、今なら秋ですね。
私はまだ若いですし、JRAで騎乗するための時間はまだあります。


