【シャドーロールの名馬5選】「怪物」からGⅠ9勝の女王まで! 知ればもっと競馬が面白くなる5頭を厳選

競走馬の鼻先に装着するシャドーロール。数ある馬具の中でも見た目に分かりやすく、馬のトレードマークにもなりやすい。本来は馬の下方の視界を遮り、自分の影や地面の模様などに気を取られるのを防ぐための馬具だが、厩舎の色を表すこともある。今回は、そんなシャドーロールが印象的な名馬を5頭紹介する。[1/5ページ]
①ナリタブライアン

シャドーロールという馬具の存在を、一躍世間に知らしめたのがナリタブライアン。
「シャドーロールの怪物」という異名は、裏を返せばシャドーロールを装着した名馬が当時はそれほどいなかったということを表している。
ナリタブライアンは、1993年のクラシック戦線でナリタタイシン、ウイニングチケットとともに「BNW」と呼ばれたビワハヤヒデの半弟。皐月賞とダービーで2着に入った兄の影響で、デビュー戦から注目を集めていた。
しかしナリタブライアンには気性面に問題があり、特に臆病な性格はレースで力を発揮できない最大の要因となっていた。
そこで陣営がデビュー6戦目の京都3歳ステークスから対策として装着したのが、シャドーロールだった。
自分の走る影に驚いてしまうリスクが軽減されたナリタブライアンは、そのレースから見違えるほどの力を発揮し、連戦連勝。朝日杯3歳ステークスでG1初制覇を飾ると、翌年の皐月賞とダービーも完勝した。
当時は秋に行われていた京都新聞杯でスターマンに敗れて連勝はストップするも、菊花賞を7馬身差で圧勝して、史上5頭目の三冠馬に輝いた。
同年の有馬記念を制した後は、怪我の影響で思うような走りができなくなってしまったが、クラシック三冠をいずれも3馬身差以上の完勝で制した功績は色あせることはない。
実際、ナリタブライアンの活躍によって、それを真似する馬が一気に増えたため、シャドーロールは一時、爆発的に流行した。
三冠達成から30年以上が経過した現在でも、シャドーロールと聞いて真っ先にナリタブライアンを思い浮かべる競馬ファンは多いのではないだろうか。


