
競走馬の鼻先に装着するシャドーロール。数ある馬具の中でも見た目に分かりやすく、馬のトレードマークにもなりやすい。本来は馬の下方の視界を遮り、自分の影や地面の模様などに気を取られるのを防ぐための馬具だが、厩舎の色を表すこともある。今回は、そんなシャドーロールが印象的な名馬を5頭紹介する。[2/5ページ]
②バブルガムフェロー

アパパネやアーモンドアイを管理した国枝厩舎の白いシャドーロールや、エフフォーリアなどを管理した鹿戸厩舎の黒いシャドーロールに代表されるように、バンテージやメンコと同じく、厩舎のトレードマークとして使用されることもあるシャドーロール。
ただバブルガムフェローの場合は、シャドーロールを着用していたのは現在でいう2歳時だけであった。
自身の影や芝の切れ目に驚いて走りに集中できないという馬に対してそれを防ぐ馬具であるため、成長していくうちに必要なくなってくる馬がいるのも当然。
そのため、バブルガムフェローの当時の写真でシャドーロールを着用している姿を見つけることができたのは、朝日杯3歳ステークス(現:朝日杯フューチュリティステークス)を勝利したときの写真のみ。
4枠4番の青い帽子を被った鞍上の岡部幸雄騎手に合わせたかのような青いシャドーロール。
サンデーサイレンス2世代目のバブルガムフェローが強い勝ち方で世代王者となったことで、初年度産駒に続いてこの世代もサンデーサイレンス産駒がクラシックを席巻することを予感させる勝利であった。
残念ながらバブルガムフェローは皐月賞前に骨折があり、クラシックへの出走は叶わなかったが、「サンデーサイレンス四天王」の中からイシノサンデーが皐月賞を制し、ダンスインザダークが菊花賞を勝利した。
骨折から戻ってきたバブルガムフェローも天皇賞(秋)を制覇し、サンデーサイレンス産駒黄金時代の到来を確信させる、2世代目の大活躍。その中心には、シャドーロールという鎧を脱ぎ捨てたバブルガムフェローがいた。


