
今週末の7月5日(日)、小倉競馬場でG3・北九州記念が行われる。秋の大一番を目指す有力馬が集う注目の一戦だ。この記事では出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回につながる勢いを見せたのは、どの馬だろうか。[3/3ページ]
有力馬の前走評価②
■フリッカージャブ
開催日:2026年5月16日
レース:京都・鞍馬ステークス(芝1200m)
着順:1着
ゲートの1歩目がそこまで速いわけではないが、そこからの加速が他馬とは違い、自分の取りたいポジションが楽に取れるタイプ。枠が外だったため、行きたい馬を行かせて2番手からの競馬となった。
あとは直線で逃げ馬を交わして抜け出すだけといった感じで、まさに横綱相撲でいとも簡単に勝利を収めた。
ペースが33秒1-33秒3となると、2着のアンクルクロスが上がり3F32秒7の脚で追い上げても届かない。圧倒的なスピードを見せつけた、圧巻のレコード勝ちであった。
■ヤマニンアルリフラ
開催日:2026年4月15日
レース:大井・東京スプリント(ダ1200m)
着順:3着
発馬自体は五分に見えたが、周りの馬が速く中団から。鞍上が上手くインコースに入れて距離ロスなく進み、直線で外へと持ち出して懸命に前を追うも、前に行った2頭が止まらない展開で離された3着がやっと。
そもそもがダートのレースであまり参考にならないかもしれないが、やはり前半の出脚は鍵となる。昨年のように前後半で3秒近くラップが落ちれば差し込むことも可能だとは思うが、なるべくであればある程度の位置を確保したいところ。
■ヨシノイースター
開催日:2026年5月31日
レース:京都・安土城ステークス(芝1400m)
着順:4着
五分のスタートから、先行集団を見る形でレースを運ぶ。直線では、勝ったエコロブルームほどではないものの、前を行くタガノエルピーダが外にヨレた影響を受けながらしっかりと脚を使うも、4着まで追い上げるのが精一杯であった。
ただ、前半3Fが35秒3というスローペースでトップハンデの58キロを背負っていたことを考えれば、負けて強しのレース内容。8歳を迎えても末脚に衰えはまったく感じられず、1200mでもある程度のポジションを取れるのは大きな強みとなる。
【了】
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【著者プロフィール:中西友馬】
大学卒業後、競馬新聞社に入社し、約7年間専門紙トラックマンとして美浦に勤務。テレビやラジオでのパドック解説など、メディア出演も行っていた。2024年よりフリーライターとしての活動を始め、現在は主に、株式会社カンゼンが運営する競馬情報サイト『競馬チャンネル』内の記事を執筆している。


