
今週末の5月9日(土)、新潟競馬場でG3・新潟大賞典が行われる。今後のG1戦線を見据えた有力馬集う、注目の一戦だ。この記事では出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回につながる勢いを見せたのは、どの馬だろうか。[3/3ページ]
有力馬の前走評価②
■シュガークン
開催日:2024年5月26日
レース:東京・東京優駿(芝2400m)
着順:7着
評価:10
好スタートから2番手を確保。前半1000mの通過は62秒2というゆったりとした流れで進み、直線入り口では早くも先頭。
残り300mあたりまでは先頭争いをしていたが、内からダノンデサイル、外からジャスティンミラノに交わされてしまう。そこまでは踏ん張っていたが、最後は脚いろが怪しくなっての7着。
1.2着馬はこの馬の直後にいた馬たちであり、やはり先行勢有利の流れではあった。ただ、この馬に先着した馬たちは錚々たるメンバーであり、万全の状態であればポテンシャルの高さはここでは一枚上。
■ドゥラドーレス
開催日:2026年3月15日
レース:中京・金鯱賞(芝2000m)
着順:5着
評価:7
序盤は中団後ろあたりからの競馬。前半の1000mが60秒4-後半の1000mが57秒7という後傾ラップであり、展開的には先行勢有利の流れ。ただ勝ち馬はこの馬より後ろから差し込んできており、切れ負けしたような形の5着。
以前は東京での好走もあるため難しいところだが、年齢を重ねるごとに中山での好走が増えてきて、瞬発力勝負が苦手になっている印象も受ける。0秒1差の5着は悲観する内容ではないが、今のこの馬に新潟外回りが合うかは微妙とも思える。
■ヤマニンブークリエ
開催日:2026年2月14日
レース:キングアブドゥルアジーズ・ネオムターフカップ(芝2100m)
着順:5着
評価:9
果敢にハナを切って、隊列を引っ張る形。直線に入っても残り300mあたりまでは先頭をキープしていたが、そこで勝ち馬に並びかけられると抵抗できずに後退しての5着。
ただ3着馬とは差のない入線であり、重賞未勝利馬であることを考えれば健闘した部類とも言える。海外のレースであるため、ペースや相手関係のことは分からない部分も多い。
それでもシンエンペラーとアタマ差という結果を物差しにすると、重賞を勝てる力は備わっていると考えることはできる。
【了】
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【著者プロフィール:中西友馬】
大学卒業後、競馬新聞社に入社し、約7年間専門紙トラックマンとして美浦に勤務。テレビやラジオでのパドック解説など、メディア出演も行っていた。2024年よりフリーライターとしての活動を始め、現在は主に、株式会社カンゼンが運営する競馬情報サイト『競馬チャンネル』内の記事を執筆している。


