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【スプリンターズステークス2026】ウインカーネリアンは史上4頭目の連覇なるか? 過去の連覇馬に共通する条件と強力ライバルを分析

2025年スプリンターズSを制したウインカーネリアンと三浦皇成騎手
2025年スプリンターズSを制したウインカーネリアンと三浦皇成騎手

 9月27日(日)、中山競馬場で秋のG1開幕戦となるスプリンターズステークスが行われる。今年、連覇に挑むのがウインカーネリアンだ。

 昨年は11番人気の低評価を覆して勝利し、三浦皇成騎手とともにJRA・G1初制覇を達成した。

 8歳で悲願のタイトルを手にすると、9歳となった今年も高松宮記念3着、前走のキーンランドカップ3着と、スプリント路線の第一線で好走を続けている。そして今回は、史上初となる9歳馬によるJRA平地G1制覇も懸かる。

 今週のヨソクヒロバでは、「スプリンターズステークスで、ウインカーネリアンは連覇を達成する?」という問題が出題される。

 では、過去にスプリンターズステークスを連覇した馬は、どのような臨戦過程でレースを迎えていたのだろうか。

 今回は、G1に昇格後の1990年以降の連覇した馬と、その前走成績を振り返るとともに、今年の出走メンバーからウインカーネリアンの強力なライバルになりそうな馬を探っていく。

■ヨソクヒロバで予想に参加する

「スプリンターズステークスでウインカーネリアンは連覇できるか?」

ウインカーネリアンは連覇できるか?
データ提供:ヨソクヒロバ

■スプリンターズSを連覇したのは3頭

 スプリンターズステークスは1990年にG1へ昇格。それ以降、連覇を達成したのはサクラバクシンオー、ロードカナロア、レッドファルクスの3頭しかいない。

【表】

馬名 初制覇年 前走 スプリンターズS 連覇年 前走 スプリンターズS
サクラバクシンオー 1993年 キャピタルS
1着(3人気)
1着(2人気) 1994年 マイルCS
2着(2人気)
1着(1人気)
ロードカナロア 2012年 セントウルS
2着(1人気)
1着(2人気) 2013年 セントウルS
2着(1人気)
1着(1人気)
レッドファルクス 2016年 CBC賞
1着(3人気)
1着(3人気) 2017年 安田記念
3着(3人気)
1着(1人気)
ウインカーネリアン 2025年 キーンランドC
5着(1人気)
1着(11人気) 2026年 キーンランドC
3着(3人気)
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 サクラバクシンオーは1993、94年、ロードカナロアは2012、13年、レッドファルクスは2016、17年に連覇を達成。

 今年、ウインカーネリアンが勝てば、レッドファルクス以来9年ぶり、史上4頭目の連覇達成となる。

 そもそもG1昇格後36回の歴史で、連覇を成し遂げた馬はわずか3頭。前年の勝ち馬だからといって、翌年も簡単にタイトルを守れるレースではないことが分かる。

■連覇馬3頭は全て前走3着以内

 ここで注目したいのが、連覇を達成した3頭の前走成績だ。

 1994年のサクラバクシンオーは、マイルチャンピオンシップ2着から参戦。当時は現在と開催日程が異なり、マイルチャンピオンシップがスプリンターズステークスより前に行われていた。そこでノースフライトに敗れたものの、得意の1200mへ距離を短縮した本番では、4馬身差をつけて圧勝した。

 2013年のロードカナロアは、セントウルステークス2着から本番に臨んだ。

 前年のスプリンターズステークスから香港スプリント、阪急杯、高松宮記念、安田記念まで5連勝を飾っていたが、秋初戦のセントウルステークスでは、ハクサンムーンにクビ差及ばなかった。

 それでも本番では逆転し、スプリンターズステークス連覇を達成している。

 2017年のレッドファルクスは、安田記念3着から約4か月ぶりの実戦だった。1200mの前哨戦を使わず直行したが、高松宮記念でも3着に入るなど、その年もG1戦線で安定した成績を残していた。

 この3頭に共通するのは、連覇に挑んだ年にG1で3着以内の実績があり、なおかつ前走でも3着以内に入っていたことだ。

 つまり、連覇を狙うシーズンにも高いパフォーマンスを維持していた。そして、今年のウインカーネリアンも、高松宮記念で3着、前走のキーンランドカップでも3着に入っている。

 少なくとも臨戦過程に目を向ければ、過去の連覇馬3頭と共通点を持った状態で本番を迎えることになる。

■ウインカーネリアンは昨年以上の前哨戦成績

 ウインカーネリアン自身の昨年と比較しても、興味深い共通点がある。昨年はキーンランドカップで5着。そのレースではハナを奪ったものの、最後にかわされて勝ち馬パンジャタワーから0秒2差。それでも本番では11番人気の低評価を覆し、2番手から押し切ってG1初制覇を果たした。

 今年も同じくキーンランドカップからのローテーションとなる。しかも、昨年の5着に対して今年は3着。着順だけを見れば、前年を上回る結果を残している。

 今年のキーンランドカップではトップハンデの59キロを背負ってハナを切り、サウンドモリアーナ、パンジャタワーに次ぐ3着。勝ち馬から0秒3差に粘り込んだ。さらに、春の高松宮記念でも3着に入っている。

 9歳という年齢ではあるものの、今年出走した芝1200mの重賞では2戦続けて3着。近走の成績を見る限り、年齢だけを理由に大幅な衰えがあるとは言い切れない。そして今回勝利すれば、史上初となる9歳馬によるJRA平地G1制覇となる。

 過去のスプリンターズステークス連覇馬は、サクラバクシンオーが現在の馬齢表記で5歳、ロードカナロアが5歳、レッドファルクスが6歳だった。

 前哨戦までの成績には過去の連覇馬と重なる部分がある一方、9歳で連覇に挑むという点では前例がない。

 近走で高いパフォーマンスを維持したまま、年齢という大きな壁を越えられるか。ウインカーネリアンの連覇を考えるうえで、重要なポイントになりそうだ。

■現在3連勝中のフリッカージャブ

2026年セントウルSを制したフリッカージャブ、2着ピューロマジック(写真奥)
2026年セントウルSを制したフリッカージャブ、2着ピューロマジック(写真奥)

 では、今年のライバルはどうだろうか。

 まず名前を挙げたいのが、現在3連勝中のフリッカージャブだ。5月の鞍馬Sを勝つと、続く北九州記念で重賞初制覇。前走のセントウルSでは、重賞5勝馬ピューロマジックを1馬身退け、1分06秒9で快勝した。

 昨年夏以降は7戦6勝。スプリント路線に矛先を向けて以降、一気にスプリント界の中心まで駆け上がってきた。

 連覇を狙うウインカーネリアンにとって、大きな壁となりそうな1頭だ。

■G1・2勝のスターアニスが1200mに参戦

2026年桜花賞を制した時のスターアニス
2026年桜花賞を制した時のスターアニス

 もう1頭、能力面で無視できないのが3歳牝馬スターアニスだ。

 昨年の阪神ジュベナイルフィリーズを制し、今年の桜花賞も勝利。すでにG1を2勝している。前走のオークスでは12着と大きく崩れたものの、今回は2400mから1200mへ一気に距離を短縮する。ただし、短距離戦が全く未知というわけではない。

 2歳時には小倉・芝1200mの未勝利戦を7馬身差で圧勝。また、父ドレフォンはアメリカのダート短距離G1の勝ち馬で、母エピセアロームも2012年のセントウルSを制している。血統面を見ても、距離短縮がプラスに働く可能性はある。

 さらに、鞍上にはクリストフ・ルメール騎手を迎える。

初めて古馬のスプリント一線級と戦う点は未知数だが、実績、血統、騎手を考えれば、当然警戒が必要な存在である。

■前哨戦でウインカーネリアンに先着した2頭

2026年キーンランドCを制したサウンドモリアーナ、2着パンジャタワー
2026年キーンランドCを制したサウンドモリアーナ、2着パンジャタワー(写真右)

 直接対決という意味では、パンジャタワーとサウンドモリアーナも見逃せない。

前走キーンランドカップでは、サウンドモリアーナが1着、パンジャタワーが2着、ウインカーネリアンが3着。つまり、この2頭は本番直前の前哨戦でウインカーネリアンに先着している。

 パンジャタワーは昨年のNHKマイルCを制したG1馬で、同年のキーンランドカップも優勝。今年の高松宮記念でも4着に入っており、1200mでも高いレベルの走りを続けている。

 今年のキーンランドカップではやや出遅れながらも、5、6番手までポジションを押し上げ、直線でも伸びて2着を確保。勝ち切れなかったものの、休み明けとしては上々の内容だった。

 一方のサウンドモリアーナは、逃げるウインカーネリアンをぴったりとマーク。直線で差し切り、重賞初制覇を飾った。

 斤量差があったとはいえ、前哨戦で実際にウインカーネリアンを破った事実は軽視できない。本番でも有力なライバルとなりそうだ。

■過去2年のスプリンターズS勝ち馬も参戦

 さらに今年は、2024年の勝ち馬ルガル、2023年の勝ち馬ママコチャも出走する。ここに昨年の覇者ウインカーネリアンを加えれば、過去3年のスプリンターズS勝ち馬がそろう豪華なメンバー構成となった。

 上述したように、今年はスターアニス、パンジャタワー、ウインカーネリアン、ルガル、ママコチャと、G1馬が5頭出走。そこへ、急成長中のフリッカージャブや、前走でウインカーネリアンを破ったサウンドモリアーナも加わる。

 昨年王者ウインカーネリアンにとって、連覇への道のりは決して簡単ではないだろう。

■まとめ

 G1昇格後、スプリンターズステークスを連覇したのは、サクラバクシンオー、ロードカナロア、レッドファルクスの3頭。

 そして、この3頭に共通するのは、連覇に挑んだ年にG1で3着以内の実績があり、なおかつ前走でも3着以内に入っていたことだ。

 今年のウインカーネリアンも、前走のキーンランドカップで3着。

 昨年は同レース5着から本番を制しており、さらに今年は高松宮記念でも3着に入っている。9歳を迎えた今年も、スプリントG1で上位争いできる力を示している。

 ただし、今年は3連勝中のフリッカージャブ、G1・2勝の3歳牝馬スターアニス、昨年のNHKマイルC馬パンジャタワー、キーンランドカップでウインカーネリアンを破ったサウンドモリアーナなど、強力なライバルがそろった。

 果たしてウインカーネリアンは、サクラバクシンオー、ロードカナロア、レッドファルクスに続く史上4頭目の連覇を達成するのか。それとも、新たなスプリント王が誕生するのか。

 過去の連覇馬の臨戦過程と今年のライバル関係を照らし合わせながら、ヨソクヒロバの問題に挑戦してみてはいかがだろうか。

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【文:競馬チャンネル編集部】

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【了】