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【安田記念・敗戦の本質】1番人気ガイアフォースは、なぜ敗れたのか…

text by 中西友馬
2026年安田記念/1着シックスペンス、2着(同着)ガイアフォース、2着ワールズエンド
2026年安田記念/1着シックスペンス、2着(同着)ガイアフォース、ワールズエンド

6月7日(日)に行われたG1・安田記念は、武豊騎手が騎乗した8番人気のシックスペンスが初G1制覇を果たした。一方で、1番人気を背負ったガイアフォースなど、敗れた馬をどのように評価すべきなのか。今回は、レース後に注目すべき3頭を取り上げ、「パフォーマンス」「舞台適性」「今後の伸びしろ」の3つの観点を点数化し、検証していく。[1/2ページ]
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注目馬3頭の採点

シックスペンス

着順:1着(8番人気)
パフォーマンス:8
舞台適性:7
今後の伸びしろ:9

 これまでさまざまな条件でJRA・G1に挑戦してきたものの、いずれも掲示板入りすら果たせなかったシックスペンス。

 そんな馬がJRA・G1挑戦6度目にしてG1初制覇を飾った。その理由を解明したいところだが、今回は新しい要因が数多く重なっており、この中でどれが一番の理由なのかを判断することは難しい。

 ただ、中でも一番分かりやすいのは“初ブリンカー”。前走のマイラーズカップと比較して明らかに行きっぷりが良くなっており、前走で中団から進めていた馬が、鞍上がなだめながら2番手を追走できていた。

 その鞍上も、ひとつの要因と言えるだろう。アドマイヤズームの回避によって、急転直下でテン乗りの武豊騎手騎乗が決まった。

 行きっぷりの良くなったこの馬を番手でしっかりと折り合わせたのはファインプレー。刺激を与えた前日追いも、結果と関係ないとは言えないだろう。

 田中博康厩舎は前日追いのイメージがあり、良いほうに出ることも多い気がする。もちろん相手関係など他の要素もあったはずだが、転厩2戦目できっちりと結果を出した田中博康厩舎の手腕は褒められて然るべしだ。

ワールズエンド

着順:2着(同着・7番人気)
パフォーマンス:7
舞台適性:8
今後の伸びしろ:10

 戦前からこの馬が主導権を握ることが予想されたメンバー構成であり、実際にその単騎逃げが叶った。結果だけを見ると先行勢で決着したことで、スローペースだったのだろうと考える人も多いだろう。

 しかし前後半のペースは、46秒1-46秒0という綺麗なイーブンペース。過去5年の安田記念は全て0秒5以上前半が遅く、今年がスローペースであれば、過去5年は全て超スローペースということになる。

 そもそもスロー=先行馬有利という考え方が全てではなく、この馬の場合はスローの瞬発力勝負より、イーブンペースで走る形が一番力を発揮できる。

 縦長の馬群を作り出し、速い上がりを使える馬に対してセーフティーリードを作り出したことが好走の大きな要因。

 前走でこの馬の特性を掴んだ鞍上の津村騎手が、絶妙なペースメイクで馬にストレスを与えない完璧な騎乗を見せた。

 馬の急成長ももちろんであるが、今年の上半期に大活躍を見せた津村騎手は、本当に頼れるジョッキーとなってきた。

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