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【ヴィクトリアマイル・敗戦の本質】カムニャックは、なぜ敗れたのか。 能力差ではなく、マイル適性の差?

text by 中西友馬
2026年ヴィクトリアマイルを制したエンブロイダリーとC.ルメール騎手
2026年ヴィクトリアマイルを制したエンブロイダリーとC.ルメール騎手

5月17日(日)に行われたヴィクトリアマイルは、1番人気のエンブロイダリーが人気に応え優勝を果たした。一方で、カムニャックやクイーンズウォークなど、上位人気ながら敗れた馬をどのように評価すべきなのか。今回は、レース後に注目すべき3頭を取り上げ、「パフォーマンス」「舞台適性」「今後の伸びしろ」の3つの観点から、それぞれを点数化しながら検証していく。[1/2ページ]
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注目馬3頭の採点

エンブロイダリー

着順:1着(1番人気)
パフォーマンス:10
舞台適性:9
今後の伸びしろ:10

 アイサンサンの単騎逃げで平均〜やや遅めの流れを想定していたが、そのアイサンサンがスタートで躓いたことで波乱の幕開け。

 前走で番手からの競馬をしていたエリカエクスプレスが、内枠も利して自然とハナに立つ形となった。そうなると武豊騎手の巧みなペースメイクで、エリカエクスプレスにとっては速すぎず遅すぎず走りやすい流れ。前半4Fは45秒9で通過した。

 その中でこの馬は、好位外めの位置を確保。直線に入っても、外からかぶされることなくいつでも抜け出せるポジションで、前のエリカエクスプレスとニシノティアモとの争いを見る余裕。

 仕掛けのタイミングを1拍遅らせて残り300mあたりでゴーサインを出されると、手ごたえ通りの伸び脚で抜け出し、そのまま押し切り勝ち。

 前走も着差以上に余裕のある勝利だったが、今回は本当に危ない場面の全くない完勝。この舞台であれば役者が違うと言わんばかりのレース内容であった。

カムニャック

着順:2着(2番人気)
パフォーマンス:8
舞台適性:7
今後の伸びしろ:9

 五分のスタートから好位を確保し、エンブロイダリーを常に外側に見るようなポジション。本質的にはマイラーとは言えないようなタイプだけに、先行馬が少なくそこまで速い流れとならなかったのも良かったように思えた。

 直線では、すぐ前にいたエンブロイダリーの外へと進路を切り替えて追うも、瞬発力の差で引き離されてしまう。

 最後は懸命に追って差を詰めたが、前走に続いての2着。やはり追い出してからの反応に差があり、最後は詰めているように見えながらも上がり3Fではエンブロイダリーが上回った。これに関しては能力差ではなく、マイル適性の差に感じる。

 2戦続けて自身の力を発揮した内容から気性面の成長はうかがえるが、それでも秋華賞のことを思えば、京都コースで行われるエリザベス女王杯は半信半疑。

 直線の長い東京コースもやはり合っていることから、相手はかなり強くなることが予想されるが、この馬のベスト条件で行われるG1は天皇賞(秋)か。

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