【NHKマイルC・敗戦の本質】アスクイキゴミは、なぜ敗れたのか? 惜敗したが、今後の伸びしろは大きい

5月10日(日)に行われたNHKマイルカップは、1番人気のロデオドライブが人気に応え優勝を果たした。一方で、アドマイヤクワッズやアスクイキゴミなど、上位人気ながら敗れた馬をどのように評価すべきなのか。今回は、レース後に注目すべき3頭を取り上げ、「パフォーマンス」「舞台適性」「今後の伸びしろ」の3つの観点から、それぞれを点数化しながら検証していく。[1/2ページ]
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注目馬3頭の採点
ロデオドライブ
着順:1着(1番人気)
パフォーマンス:10
舞台適性:7
今後の伸びしろ:9
やはり前走でハナを切っているユウファラオの主導権となったが、逃げ馬ではなくとも先行意欲の強い馬が多数いたことで、常に後ろから突かれる形。その結果、前半3Fの通過は33秒7と活気のある流れとなった。
昨年ヴーレヴーが刻んだ前半3Fの通過33秒4と比較しても大きくは変わらず、むしろ全体的に前を追いかけていた今年のほうが、前の馬には苦しかったのではないかというぐらいタフな流れとなった。
そんな中でこの馬は、後方集団を追走。これまで3戦は好位からの競馬で結果を残していただけに、個人的には少し想定外のポジションとなった。
それでも、直線では馬群の大外へと持ち出され、すぐ前にいたアスクイキゴミとともに伸びる。先団を一気に飲み込むと、ゴール前は2頭によるマッチレース。これをハナ差制して、3歳マイル王に輝いた。
レーン騎手はテン乗りだったとはいえ、これまでのロデオドライブのレース映像は見ていたはず。それでも他馬の動きを見て、これまでとは違う戦法を取れる柔軟性はさすがのもの。
レースレコードに0秒1差まで迫ったこの馬の強さは当然のことながら、新たな一面を引き出した上で結果も残すレーン騎手の手綱捌きにも痺れた勝利であった。
アスクイキゴミ
着順:2着(4番人気)
パフォーマンス:9
舞台適性:10
今後の伸びしろ:10
エコロアルバほどではないにせよ、この馬もスタートのタイミングが合わずに中団後方寄りからの競馬。ロデオドライブ同様に、この馬もこれまでとは違う競馬となった。
直線を向いても、まだ後ろから数えるほうが早いような位置どりだったが、前にいたローベルクランツを目標に前との差を詰めていく。
同じようなポジションのすぐ内にアンドゥーリルがいたが、外からフタをするような形で自身の進路を明け渡さなかった点も非常に良かった。
先に抜け出していたダイヤモンドノットとアドマイヤクワッズを交わして勝利は目前だったが、すぐ後ろを影のようについてきていた勝ち馬に寸前で交わされての2着惜敗。
ただこの馬も、脚質の幅が広がるレースぶりであり、なによりまだデビューから3ヶ月強のキャリア3戦目という馬。今後の伸びしろを考えると、末恐ろしい馬が登場してきたと言える。


