【皐月賞・敗戦の本質】なぜリアライズシリウスは競り負けたのか?ロブチェンとの死闘(動画あり)

4月19日(日)に行われた皐月賞は、1番人気のロブチェンが優勝を果たした。一方で、壮絶な叩き合いの末、2着に敗れたリアライズシリウスをはじめ、有力馬の走りをどのように評価すべきなのか。そこで今回は、レース後に注目すべき3頭を取り上げ、「パフォーマンス」「舞台適性」「今後の伸びしろ」の3つの観点から、それぞれを点数化しながら検証していく。[1/3ページ]
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注目馬3頭の採点
ロブチェン
着順:1着(1番人気)
パフォーマンス:10
舞台適性:10
今後の伸びしろ:9
逃げ馬がいないことで戦前から展開を読むことが難しかったが、主導権候補の1頭だと思われていたロードフィレールはスタートがひと息で、武豊騎手も手綱を促す様子はなし。
リアライズシリウスもハナ主張というタイプではなく、外枠だったこともあって馬なりで前につける程度。内枠の馬の中からどれが行くかと見ていた中で、ハナを切ったのがこの馬。
たしかに新馬戦で逃げる競馬をしていたが、前走の共同通信杯で抜群のスタートから中団まで控えた競馬を見て、逃げるイメージは湧かなかった方も多いのではないだろうか。
そうなると当然ペースは上がらず、前半1000mの通過は58秒9。今の中山の超高速馬場を考えれば、明らかなスローペース。
道中で動く馬はいなかったが、2番手のリアライズシリウスは、相手をロブチェン1頭に絞っていたような騎乗で常にプレッシャーをかけ続ける。
4角で早めに並びかけてきたリアライズシリウスに一旦は前に出られたが、まだ手ごたえには余裕があり、差し返すように再び前に出ての逃げ切り勝ち。
勝ち時計は1分56秒5のコースレコードであり、ホープフルステークスから4秒5も時計を詰めての勝利。速い時計の決着では苦しいかとも思ったが、ものともしない勝ちっぷりであった。
父ワールドプレミアという点からもまだまだ成長力があり、残り2冠での距離延長も歓迎のクチだ。
リアライズシリウス
着順:2着(4番人気)
パフォーマンス:9
舞台適性:6
今後の伸びしろ:8
スピードの違いで促さずとも前につけることができたが、内枠だったロブチェンがハナを切ったため、無理はせずに2番手を追走。
是が非でも主導権を握りたいというタイプの馬ではないため、2番手の外というポジションはむしろ願ったり叶ったりに見えた。
結果的には、逃げたことのある2頭が前のポジションを固める形となったが、流れは先ほど言ったように高速馬場のスローペース。それを崩す馬もいないとなると、4角を回った時点で既に一騎打ち態勢が出来上がっていた。
鞍上の津村騎手もそれを分かっていたように早めの仕掛けでロブチェンを潰しにかかる。直線入り口ではこちらが前に出たように見えたが、楽なペースだったロブチェンにもまだ余裕があり、差し返されての2着惜敗。
速い時計の決着では、スピードのあるこちらに分があるかと思ったが、ロブチェンに1分56秒5で走られては仕方のないところ。距離に限界があるとも考えられているみたいだが、母系はむしろ距離が延びてこそというタイプ。
実際、前に行った組の中でもスピードタイプのカヴァレリッツォやアドマイヤクワッズは失速しており、スピードに加えてスタミナが問われる展開だったことは確か。個人的には、胸を張ってダービーに向かってもらいたい。


