また違う人…?さまざまな騎手が騎乗した名馬(4)主戦・武豊は3歳時に騎乗なし?レジェンドが導いたスーパーホース

同じ騎手がデビューから引退までずっとお手馬として騎乗するという馬もいれば、現役生活の中でさまざまな騎手が騎乗するという馬も存在する。ということで今回は、さまざまな騎手が騎乗して結果を残した名馬をピックアップ。その中でも、特に印象的な5頭を順に紹介していく。今回は4頭目。
④キタサンブラック
■5人(後藤浩輝、北村宏司、浜中俊、横山典弘、武豊)
続いて紹介するのは、キタサンブラック。この馬はこれまで紹介した3頭とはまたタイプが違い、古馬となってからは引退まで12戦連続で武豊騎手が騎乗。しかし実は、3歳時の8戦では武豊騎手は一度も騎乗していないのである。
3歳時の8戦のうち5戦の手綱は北村宏司騎手が執っていたが、デビュー戦は後藤浩輝騎手、皐月賞は浜中俊騎手、有馬記念は横山典弘騎手が騎乗していた。
そのため、キャリアを通じては5人の騎手が乗ったことあることとなり、うち3人の騎乗で勝利。もちろん最多騎乗は、キタサンブラックのキャリア20戦のうち12戦で手綱を執った武豊騎手ということとなる。
この馬の面白いところは、古馬となってからはこの馬の代名詞的存在となった逃げの戦法を、3歳の有馬記念で初めてとったということ。
例えばG1初制覇となった菊花賞などは、好位の後ろからインコースを突いて差す競馬で勝利。この時期までは先行する競馬こそしていたが、逃げの戦法をとったことがないため、当然ながら逃げ馬というイメージは全くなかった。
そんなキタサンブラックで初めて逃げの戦法をとったのが、3歳時の有馬記念で騎乗した横山典弘騎手。一度しか騎乗しておらず、キタサンブラックとのコンビはあまりイメージのない横山典弘騎手だが、この馬の新味を引き出したという点では、かなり重要で大きな仕事をしたと言えるだろう。
【了】
【著者プロフィール:中西友馬】
1993(平成5)年6月18日、神奈川県横浜市生まれ。大学卒業後、競馬新聞社に入社し、約7年間専門紙トラックマンとして美浦に勤務。テレビやラジオでのパドック解説など、メディア出演も行っていた。2024年よりフリーライターとしての活動を始め、現在は主に、株式会社カンゼンが運営する競馬情報サイト『競馬チャンネル』内の記事を執筆している。
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