比較材料③スター性
では、メジロラモーヌとリバティアイランドを同じ土俵で比較できるものはなんだろうか。色々と考えた結果、出てきた答えはスター性であった。どの馬が一番強いかを考えるときに、やはり競馬に一番詳しいファンの声は無視できない。力を借りようという結論に至り、3冠制覇時の単勝オッズで比べてみることとした。
これなら時代関係なく、強い馬がファンの支持を集めて売れるだろうという考えの元、比べた結果がこちら。
1位 リバティアイランド
1.6+1.4+1.1=4.1倍
2位 メジロラモーヌ
1.6+1.8+1.3=4.7倍
3位 アーモンドアイ
3.9+1.7+1.3=6.9倍
4位 デアリングタクト
4.2+1.6+1.4=7.2倍
5位 アパパネ
2.8+3.8+2.3=8.9倍
6位 ジェンティルドンナ
4.9+5.6+1.3=11.8倍
7位 スティルインラブ
3.5+5.6+3.2=12.3倍
ここも1位はリバティアイランド。3冠全てで単勝1倍台をマークし、秋華賞に至っては1.1倍という驚異的な支持を集めた。
そして2位にメジロラモーヌがランクイン。こちらも3冠全てで1倍台の人気となった。そしてこの馬のすごいところが、桜花賞とオークスが22頭立て、エリザベス女王杯が19頭立てでこの数字を叩き出しているということ。現代のフルゲートではあり得ない頭数を相手にしながらこのオッズというのは、かなりファンからの支持を受けていたと考えられる。
そして定位置の3位にはアーモンドアイ。やはり桜花賞でライバルのラッキーライラックに1番人気を譲ったぶん、上位2頭には及ばなかった。
そして最下位はスティルインラブ。この馬はなんと、3冠全てで2番人気。特に3冠のかかった最終戦は断然人気になるのが普通だが、前哨戦のローズステークスでの敗戦により、3冠全てでアドマイヤグルーヴに1番人気を譲ることとなっていた。
そしてこれに関しても最初から分かってはいたが、時代によってフルゲートが違うのは公平さに欠ける。
さらに、人気=スター性=強いというロジックが合っているのかも疑問符がつくということで、これもやはり判断材料のひとつという域を出なかった。