比較材料②走破タイム
では次の判断材料にいきたい。世代レベルを問わない比較材料と言ったら、やはりタイム。
ということで、次は走破タイムで比較をしたい。ただ、もちろん馬場状態を考慮する必要があるため、比べるのは良馬場で行われたレースのみ。稍重・重・不良で行われたレースとメジロラモーヌの3冠目エリザベス女王杯はノーカウントとする。
単純にタイムだけを並べて、この7頭が一緒に走ったとしたら何着になるのか。その結果がこちら。
1位 リバティアイランド
(1着+1着+ノーカウント)÷2走=1.0着
2位 アパパネ
(3着+ノーカウント+1着)÷2走=2.0着
3位 アーモンドアイ
(2着+3着+2着)÷3走=2.33着
4位 ジェンティルドンナ
(5着+2着+4着)÷3走=3.67着
5位 デアリングタクト
(ノーカウント+4着+ノーカウント)÷1走=4.0着
6位 スティルインラブ
(4着+5着+3着)÷3走=4.0着
7位 メジロラモーヌ
(6着+6着+ノーカウント)÷2走=6.0着
こちらも1位はリバティアイランド。桜花賞とオークスの走破時計がともにトップ。秋華賞は稍重だったためノーカウントとなり、1.0着で1位となった。
2位は着差では最下位に沈んでいたアパパネ。オークスこそノーカウントも、リバティアイランド不在の秋華賞でトップを取っての2位となった。
そして着差に続いての3位がアーモンドアイ。これまた着差の時と同じく、どのレースでも安定して力を発揮しており、3位に食い込んだ。
最下位は、桜花賞・オークスともに6着と奮わなかったメジロラモーヌ。着差では4位に食い込んでいたが、ここは厳しい結果となった。
ちなみに5位と6位が同じ4.0着となったが、唯一比較できるオークスの走破時計から、5位デアリングタクト“>デアリングタクト、6位スティルインラブとした。
これもやる前から分かっていたことだが、メジロラモーヌが最下位となってしまったように、日本の馬場はどんどん高速化。やはり、昔の馬ほど不利な状況になっている。
それを考えると、アパパネの2位は健闘したようにも思える。いずれにしてもこれも不公平感が強く、参考材料のひとつにすぎない。