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内田博幸騎手
内田博幸騎手

アスリートにとって、長く第一線で活躍し続けることは容易ではない。競馬界の騎手も例外ではなく、肉体的な衰えや若手の台頭、環境の変化といった壁が常に立ちはだかる。
本稿では、JRA所属の経験を持ち、さらに各所属地域においてリーディングジョッキーの座に輝いた実績がある、55歳以上の現役騎手5名を紹介する。[3/5ページ]

③内田博幸

■55歳(※2026年1月29日現在)

生年月日:1970年7月26日
デビュー:1989年(大井)、2008年(JRA)
出身地:福岡県
所属:美浦
表彰歴:
・NAR全国リーディング4回
・南関東地区リーディング完全制覇1回
・JRA全国リーディング2回
・関東リーディング3回

 今回取り上げるジョッキーの中では最も年齢が若い内田博幸騎手。過去に武豊騎手が出演していたテレビ番組で、内田騎手に対して「まだ5G(5爺)(中央所属の50歳以上の騎手のこと)に入るには若いから早いかな」と冗談交じりに言われていた。

 とはいえ、競馬界の中では年長の部類に入るのは間違いなく、その実績もレジェンド級だ。

 JRA移籍前に在籍していた南関東競馬では、佐々木竹見騎手以来となる南関東4場(浦和・大井・川崎・船橋)のリーディングを達成し、地方競馬の全国リーディングも4度獲得。移籍直前の2007年にはピンクカメオでNHKマイルカップも勝利し、中央G1制覇も経験している。

 JRAに移籍した後もリーディングジョッキーを2度獲得するなど大活躍。さらに2012年に皐月賞をゴールドシップで制したことで、史上初めて中央競馬の牡馬三冠と南関東三冠のレース全てを制覇するという前人未到の記録も打ち立てた。

 2026年現在、JRA所属の騎手でこの記録を達成できる可能性があるのは、大井から移籍してきた戸崎圭太騎手のみであり、内田騎手が史上唯一の達成者となる可能性も十分にある。

 そんな内田騎手は近年こそ勝利数は落ち込んでいるが、まだまだ腕は健在。その存在感をしっかり示したのが、2025年に古巣・南関東へ遠征した際に騎乗した報知オールスターカップである。

 JRAからの遠征馬に騎乗するため川崎競馬場にいた内田騎手は、メインの重賞である報知オールスターカップでヒーローコールにエキストラ騎乗。レースは前年のNAR年度代表馬のライトウォーリアが1.1倍の1番人気に推されており、ヒーローコールは3番人気とはいえ12.2倍のオッズだった。

 しかし、ゲートが開くと内田騎手は迷うことなくヒーローコールをハナへ誘導する。先手を取りたいライトウォーリアにとって、長く良い脚を使うライバルに先んじて先頭に立たれるというのは相当嫌だったはずだ。

 レースを作った内田騎手は、道中、相棒にしっかり息を入れさせ、勝負所でペースアップ。ライトウォーリアも必死に抵抗するが、最後まで先頭が入れ替わることはなく、そのままフィニッシュを迎えた。

 内田騎手はこれがJRA移籍後3回目の南関東重賞の勝利。かつて自分が所属し、一時代を築いた場所でその腕をしっかり見せたことは、地方競馬のジョッキーたちにとっても、大きな刺激となったに違いない。

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