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2008年日本ダービーを制したディープスカイ
2008年日本ダービーを制したディープスカイ

2位 ディープスカイ(6億4,213万9,000円)

性別:牡馬
戦績:17戦5勝 [5-7-3-2]
主な勝ち鞍:08年NHKマイルC(G1)、日本ダービー(G1)

 稼働わずか1年9か月ほどの間にG1を2勝、6億5000万円弱の賞金を稼ぎ出したディープスカイが、3位に3億円近くの差をつけてトップ2に輝いた。

 ディープスカイは、早期から実績を積み上げる父の産駒特徴とやや異なり、2歳10月にデビュー後、3歳時の1月末の初勝利までに6戦を要すなど、なかなか勝ち切れない馬だった。続く条件クラスも惜敗して、ここまでの獲得賞金は1500万円ほどに留まった。

 続戦となり、しかも格上挑戦だったアーリントンC(G3)で差し脚を伸ばし、3着に好走。続けて挑んだ毎日杯(G3)では、四位洋文騎手との運命の出会いを果たし、初重賞制覇を遂げることとなる。四位騎手と、このレースから引退するまでコンビを組んだディープスカイは、続くNHKマイルC、日本ダービーと、ともに人気に応えて連勝。変則二冠を達成し、賞金2億9000万円ほどを獲得した。

 秋も快進撃は止まらず、神戸新聞杯を制し、重賞4連勝を飾り5533万円を手にすると、菊花賞へは向かわず、強豪古馬がひしめく秋の天皇賞へと進んだ。

 優勝馬のウオッカにタイム差なしの3着に好走した後、ジャパンCでは、そのウオッカに先着したものの、先に抜け出した上がり馬のスクリーンヒーローを捕えきれず2着に惜敗。この年は10戦5勝、5億3426万円を稼ぎ出した。

 4歳になったディープスカイは、産経大阪杯、安田記念と連続2着に惜敗。ラストランとなってしまった宝塚記念では単勝1.6倍の支持に応えることができず3着に敗れ、この年は1億円強を稼いだが、屈腱炎を発症したため、父の最良後継馬としての期待がかけられ、スタッド入りすることとなった。

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