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2010年大原Sを制したリルダヴァル
2010年大原Sを制したリルダヴァル

8位 リルダヴァル(2億3,035万9,000円)

性別:牡馬
戦績:38戦6勝 [6-2-7-23]
主な勝ち鞍:09年野路菊S(OP)、12年カシオペアS(OP)、13年都大路S(OP)

 オープン競走で3勝を挙げ、2億3000万円超の賞金を獲得したリルダヴァルが、ブロードストリートを僅差で上回り8位にランクインした。

 父と同じ栗毛で、500kgの巨体を揺らしながら2歳から8歳まで28戦をタフに走り切った。

 このリルダヴァルも例に漏れず、早期から活躍する父の産駒特徴が表れた馬で、2歳の8月にデビュー勝ちすると、続く野路菊Sも制し、2戦2勝で2320万円を稼いだ。

 3歳初戦となった毎日杯で3着に好走するも本番の皐月賞では6着。続くNHKマイルCでは3着に力走し2300万円超を獲得したが、強行軍で迎えた日本ダービーでは12着に大敗し、春シーズンを終えた。

 秋は降級した準オープン戦で力の違いを見せつけたものの、次走の富士S(G3)では4着、アンドロメダS(OP)は2着と勝ち切れず、次の鳴尾記念(G3)でも3着に留まった。それでもこの年は一年を通じて安定した力を発揮したことで、7680万円ほどの賞金を上積みした。

 翌年は始動戦の小倉大賞典(G3)で3着に入り約1000万円を加算するも、夏を迎えて再び降級となり、翌年の6月に準オープンを卒業するまでに7戦を要した。昇級初戦のOPで2戦続けて3、2着と好走。10月にカシオペアS(OP)を勝ってここまで4707万円を稼ぎ、再度軌道に乗るかと見えたが、5歳時に挙げた都大路S(OP)での勝利から8歳の3月まで勝利を飾ることは叶わず、長い競走生活にピリオドを打つこととなった。

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