【アグネスタキオン産駒獲得賞金トップテン】“幻の三冠馬”の産駒で最も賞金を稼いだのは…?
“幻の三冠馬”と呼ばれたアグネスタキオン。大種牡馬サンデーサイレンスの後継として種牡馬入りし、2008年にリーディングサイアーの座を獲得。11歳で早世したものの、G1馬6頭を送り出すなど、種牡馬としても大活躍した。超高速で時代を駆け抜けた名種牡馬の産駒たちの中から、獲得賞金トップ10を紹介する。
10位 グランデッツァ(2億2,320万4,000円)
性別:牡馬
戦績:19戦5勝 [5-2-2-10]
主な勝鞍:12年スプリングS(G2)
グランデッツァは、半姉のマルセリーナが桜花賞馬となった2011年8月の2歳時にデビュー。札幌2歳Sを勝つなど、この年は4戦2勝の戦績を残し、4836万円余りの賞金を獲得した。
3歳時は、その年の日本ダービー馬となるディープブリランテを退けて重賞2勝目、5300万円ほどの賞金を手にしてクラシック第一関門の皐月賞では1番人気に推されるも、5着に敗れる。続くダービーでも10着に大敗後、反撃を期す秋を迎えたが屈腱炎を発症してしまい、この年は6279万円を得たものの、長い休養に入ることとなった。
約1年7か月ぶりに競馬場へ復帰したグランデッツァは、ダート2戦を叩かれ臨んだ都大路S(OP)で、生涯最高のパフォーマンスをみせる。2番手追走から楽々抜け出して5馬身差の独走劇。当時の芝1800mの日本レコードを記録する快走ぶりで賞金2200万円を獲得し、復活を印象づけた。
飛躍が期待されたグランデッツァだったが、秋のマイルCSで3着に入って実力の一端をのぞかせるレースもあった。しかし、安田記念で11着に敗れるなど安定せず、5419万円の賞金上積みに留まった。
翌15年の6歳時も七夕賞を制すなど5786万円の賞金をゲットと、まずまずの成績を残した。だが、結局2、3歳時に披露した安定感ある姿には戻り切らず、さらに追い打ちをかけるように両前脚の屈腱炎を発症してしまうと、毎日王冠(11着)を最後に現役引退となった。
好調時に芝の中距離戦で見せた父譲りの破壊的なスピード能力は、忘れ去られることはないだろう。