【今週の武豊】18年ぶりの2週連続G1勝利へ！ 3歳馬サンライズジパングでチャンピオンズCに参戦

2024/11/29

text by TOM

Do Deuce

　今週の武豊騎手は、土曜は京都競馬場、日曜はチャンピオンズカップ（G1、ダート1800m）が行われる中京競馬場で6鞍ずつ、計12鞍を予定している。

　最注目は、サンライズジパング（牡3、栗東・音無秀孝厩舎）と参戦するチャンピオンズCだ。

　同馬はこれまで、ダート未勝利勝ちの後に臨んだ、昨年のJBC2歳優駿(Jpn3)でフォーエバーヤングの2着に入りOP入り。年末のホープフルS（G1）からは芝路線を歩んで3着。年明けの若駒S（L）を快勝後、皐月賞（G1）に挑み9着、日本ダービー（G1）まで駒を進めて12着だった。

　秋からは再びダート路線に舵を切った。今年から3歳限定の交流重賞になった9月の不来方賞(Jpn2、盛岡・ダート2000m)を3馬身差で快勝。

　続く、3歳ダート王者決定戦のジャパンダートクラシック（Jpn1、大井・ダート2000m）3着を挟み、前走のみやこS(G3、京都・ダート1800m)では中団追走から徐々にポジションを上げ、最後はきっちり差しきり古馬を一蹴した。

　武豊騎手は、サンライズジパングとのコンビで4戦3勝、3着1回と抜群の相性を誇る。また今回は古馬と斤量2kg減のアドバンテージもあることからもチャンスは十分。先週にドウデュースで勝利したジャパンカップに続く、18年ぶりの2週連続のG1勝利に期待がかかる。

　そのほか、30日(土)の5R・新馬戦（芝1800m）では、10日の新馬戦を感冒のため枠順確定前に出走取消したキタサンブラックの半弟アルマデオロ（父レイデオロ・牡、栗東・清水久詞厩舎）とコンビを組み、仕切り直しのデビュー戦に臨む。

　先週の24日(日)は、ドウデュース（牡5、栗東・友道康夫厩舎）とのコンビで見事にジャパンカップ（G1、芝2400m）を制した。

　レース前に残した「楽なレースにはならないことも覚悟」という言葉通り、一旦突き抜けたゴール前では2着同着となった2頭にクビ差の接戦に持ち込まれての勝利となった。

　武豊が「脚質的にちょっと偏っているところがある馬」と評していたドウデュースは、本質的な逃げ馬不在で1分2秒2という超スローペースの展開のなか、道中は最後方近くを進んだ。

　今回は厳しいか…。しかしそう思わせたシーンも一瞬で、百戦錬磨の天才騎手による好判断が光った。最終コーナーを回る前に進出を開始し、外から一気のまくりで上位に迫ると、直線を迎えても末脚の勢いは増すばかり。

　結局、上がり3ハロンで32秒7の切れ味を発揮して先行勢を丸呑みし、地力の違いをみせつけた。

　ドウデュースの年内引退を発表している陣営は、26日に改めて12月22日の有馬記念参戦を表明。

　28日にファン投票第2回中間発表でも断トツの得票数を集めた本馬は、ラストランで“レジェンド”を背に、2000年のテイエムオペラオー、04年のゼンノロブロイ以来、史上3頭目の秋古馬3冠達成を目指す。

【了】

（文●TOM）

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