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【今週の藤田晋】良血馬揃いの新馬戦に出走するヨヒーンに注目!シンエンペラーはジャパンC大健闘2着

text by TOM
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藤田晋氏(Getty Images)

 今週の競馬では、人気アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』などで知られるサイバーエージェントグループの藤田晋社長が所有する競走馬が、5頭出走する予定となっている。

 まずは、11月30日(土)の京都5R・2歳新馬戦(芝1800m)に出走する、ヨヒーン(牡2、杉山晴紀厩舎、父キズナ)に注目したい。

 ヨヒーンは、2022年のセレクトセールで1億円を超える高値で落札された期待の良血馬だ。母レディイヴァンカはアメリカのG1馬で、近親にも海外の重賞で活躍した馬が多くいる。

 だが本レースには、昨年の牝馬三冠を獲得したリバティアイランドの半妹マディソンガール(牝2、中内田充正厩舎、父キズナ)や、キタサンブラックの半弟アルマデオロ(牡2、清水久詞厩舎、父レイデオロ)など、良血馬たちが名を連ねている。

 もしヨヒーンがこの一戦を制するようなら、将来の期待は一層高まるだろう。

 12月1日(日)の中山3R・2歳未勝利(芝1600m)に出走するタイヨウノキセツ(牡2、美浦・高柳瑞樹厩舎)は、そろそろ勝ち上がりたいところだ。

 デビュー戦では強かった勝ち馬には離されながらも2着に入り、素質の片鱗をみせた。続く2戦目の未勝利戦では、最後はいい脚で差してきたが、出遅れが響いて0秒2差の3着に敗退。

 今回は短期免許を取得して来日中の名手ウィリアム・ビュイック騎手の手綱で初勝利をつかめるか。

 先週の藤田氏の所有馬は24日(日)に、シンエンペラー(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)が凱旋門賞から帰国初戦となるジャパンカップ(G1、芝2400m)に臨んだ。

 スタート間もなく先手を奪って主導権を握る積極策に出ると、途中で一旦先頭を譲ったが、直線では内めでしぶとい粘り腰を発揮し、もうひと伸びして優勝馬のドウデュースに食い下がり、クビ差の2着同着に健闘し、単勝オッズ26.8倍となる8番人気の低評価を覆してみせた。

 また23日(土)には、無傷2連勝中のエリキング(牡2、栗東・中内田充正厩舎)が京都2歳S(G3、芝2000m)に出走し、単勝1.9倍の1番人気に応えた。

 道中はスローペースのなか、中団を追走するも、最終コーナーあたりから鞍上の川田将雅騎手が追っつけ気味で手応え的には決して良くなかった。しかし、直線で外から力強く伸びて差し切り、デビュー3連勝で重賞初制覇を果たした。

 昨年のシンエンペラーに続く連覇をもたらしたエリキングにとってはもちろん、藤田氏にとっても、来春のクラシックへ楽しみが膨らむ一戦となった。

【了】

(文●TOM)

2024年11月30日(土)

競馬場 レース名 馬名 性齢 騎手 着順
京都5R メイクデビュー京都(2歳新馬) ヨヒーン 牝2 松山弘平
京都8R 3歳以上1勝クラス インマイポケット 牡4 吉田隼人

2024年12月1日(日)

競馬場 レース名 馬名 性齢 騎手 着順
中山9R 南総S(3勝クラス) フロムダスク 牡4 岩田康誠
中山3R 2歳未勝利 タイヨウノキセツ 牡2 W.ビュイック
中京1R 2歳未勝利 ミライヘノカギ 牡2 川田将雅

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