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【今週のゴールドシップ産駒】前走快勝フェアエールングが軽斤量で福島記念に出走

text by TOM
Gold Ship
Getty Images

 今週の中央競馬には、「ゴルシ」の愛称で知られ、現役時代にG1を6勝した名馬ゴールドシップの産駒が、計15頭出走する予定だ。破天荒な性格でファンを魅了したゴルシの血を受け継ぐ仔たちが、どんな走りを見せるのか注目したい。

 まずはじめ注目したいのが、10日(日)福島11R・福島記念(G3、芝2000m)に出走するフェアエールング(牝4、美浦・和田正一郎厩舎)である。

 前走のSTV賞(3歳以上3勝クラス、芝2000m)でゴール前、先行勢の間を割って抜け出して4勝目を挙げオープン入りを果たした。スローペースの中、道中は4番手のインで動かず、じっと脚を溜める。抜群の手応えのまま直線を向き、進路を探る場面もあったがバラけた隙を突いて解き放たれるたうな伸びで一気に突き抜けた。

 福島コースは2022年7月の新馬戦V以来となるが、札幌コースに実績があるように、小回りの右回りコースの適性には期待できる。さらにハンデはメンバー最軽量タイの52kgである点も見逃せない。

 同日の東京10R・ユートピアステークス(3歳以上3勝クラス、牝馬、芝1800m)には、前走の新潟牝馬S(L)で惜しい2着だったエリダヌス(牝4、美浦・青木孝文厩舎)と、このクラス常連のカヨウネンカ(牝5、美浦・斎藤誠厩舎)が出走する。

 特に前者は鞍上が本馬を優勝に導いた実績のある横山武史を配してきた。その上に、オープンクラスでの実績もあることから、好走が期待される。

 京都の9R・黄菊賞(2歳1勝クラス、芝2000m)には、コスモイシュタル(牝、美浦・深山雅史厩舎)が2勝目を目指して出走する。2戦目で初勝利を挙げ、前走のアイビーS(L)でも見どころのある脚で6着に健闘した。

 また、同じ京都の6R・3歳上1勝クラス(芝2200m)に出走するウインデイジー(牝3、栗東・宮徹厩舎)にもチャンスはありそうだ。今回は4月の矢車賞4着以来、約6か月半の休養明け、古馬とは初対戦となるが、レース後半に捲る脚は確実なものがある。

 先週、2日(土)の京都11R・ファンタジーステークス(G3、芝1400m)に3番人気で出走した白毛馬のゴージャス(牝2、栗東・四位洋文厩舎)は12着だった。

 不良馬場の中行われたレースで大きく出遅れてしまい、後方追走を余儀なくされる。直線を迎えても最後方のポジションは変わらず、馬場の内めから懸命に脚を伸ばしたが、3頭を交わしたのみに終わり、デビュー2戦目での重賞制覇はならなかった。

 3日(日)の東京11R・アルゼンチン共和国杯(G2、芝2500m)に出走したマイネルメモリー(牡4、栗東・宮徹厩舎)は馬群の内めから末脚を伸ばしたが5着、京都大賞典3着のメイショウブレゲ(牡5、栗東・本田優厩舎)は後方から追い上げるも7着止まりだった。

 また、同日の福島7R・3歳上1勝クラス(芝2600m)に、昨年の最優秀障害馬マイネルグロン(牡6、美浦・青木孝文厩舎)が3年1か月ぶりとなる平地のレースに出走した。

 1番人気の支持を集めたが、スタートから久々となる平地のスピードに戸惑った印象を受けた。後方2番手追走から直線で大外に持ち出されるも、ジリジリとした伸びで12着に終わった。

 それでも、休養明けで一度実戦を使えたことは大きく、これから暮れの中山大障害(J・G1、障害4100m)連覇へ向けて態勢を整えていくこととなりそうだ。

【結果】2024年11月9日(土)

競馬場 レース名 馬名 騎手 着順
東京5R 2歳新馬 グランツローゼ 津村明秀 5着
東京3R 2歳未勝利 ジュラ 原優介 9着
京都12R 3歳以上2勝クラス ダンツエスプリ 吉村誠之助 2着
京都4R 2歳新馬 メイショウオオワニ 中井裕二 13着
福島9R 二本松特別 マイネルイージス 丸山元気 9着
福島9R 二本松特別 ゴールデンスロープ 小沢大仁 13着
福島8R 3歳以上1勝クラス ウイングランブルー 石神深道 13着
福島5R 2歳新馬 マカナ 丹内祐次 6着

【結果】2024年11月10日(日)

競馬場 レース名 馬名 騎手 着順
東京10R ユートピアS カヨウネンカ 内田博幸 7着
東京10R ユートピアS エリダヌス 横山武史 10着
京都9R 黄菊賞 コスモイシュタル 石川裕紀人 3着
京都6R 3歳以上1勝クラス ウインデイジー 松山弘平 13着
福島11R 福島記念 フェアエールング 丹内祐次 2着
福島8R 3歳以上1勝クラス アドミラルシップ H.ドイル 6着
福島8R 3歳以上1勝クラス スノーディザイア 亀田温心 9着

【了】

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