HOME » ニュース » 最新情報 » 実は日本より歴史が古い、インド競馬とは?WASJ2026参戦“インドのマジックマン”ナレドゥ騎手にも迫る

実は日本より歴史が古い、インド競馬とは?WASJ2026参戦“インドのマジックマン”ナレドゥ騎手にも迫る

text by 小早川涼風
スラジ・ナレドゥ騎手【Getty Images】
スラジ・ナレドゥ騎手【Getty Images】

日本ではまだなじみの薄いインド競馬だが、その歴史は日本より古く、独自の競馬文化や馬産が育まれてきた。また近年は日本から種牡馬を輸出するなど、接点も増えている。そこで今回は、その歴史や特徴とともに、今年のワールドオールスタージョッキーズに参戦する“インドのマジック”マンスラジ・ナレドゥ騎手の実績と魅力に迫る。

実は日本より歴史が古い、インド競馬

 インド競馬と聞くと、「インドのシンザン」と呼ばれたオウンオピニオンを思い出す競馬ファンもいるだろう。同馬が第1回ジャパンカップに遠征してきたのは1981年のことだが、インド競馬の歴史はそれよりはるかに古い。その起源は、1777年にマドラス(現在のチェンナイ)で競馬場が開設されたことにさかのぼる。

 日本で初めて洋式競馬が行われたのが1860年とされているため、我が国より約80年早くその歴史が始まっている。

 現在は『国際セリ名簿基準書』のパートII国に指定されている。国内ではG1、G2、G3といった格付けが行われているものの、国際的にはこれらの競走はリステッド競走として扱われる。

 またインド国内では、ムンバイのマハラクシュミ、プネ、コルカタ、ハイデラバード、チェンナイ、ウーティ、バンガロール、マイソール、デリーなど、9つの競馬場で競馬が行われている。

 そのなかでも、インド競馬を代表する舞台の一つがムンバイにあるマハラクシュミ競馬場だ。2025年2月にはクリストフ・ルメール騎手もここでインドダービーに騎乗しており、同競馬場ではインド三冠の一戦であるインド2000ギニーも開催される。

 また、毎年3月第1週には、日本のJBCのように、各競馬場の持ち回りとなるG1競走「インディアンターフ招待カップ」が開催される。

 インドでは一般的な賭博に厳しい規制が設けられている一方、競馬については他の賭博とは異なる扱いを受けてきた。競馬場では日本と同様に馬券が発売されており、馬券を通じてレースを楽しむ文化も定着している。

 次は、インドの馬産にスポットを当ててみる。インド国内には複数の大規模なスタッドが存在する。国内で活躍した競走馬だけでなく、海外から導入された種牡馬も供用されており、日本からインドへ渡った馬も少なくない。

 その代表例の一頭がウインレジェンドだ。産駒のサーセシルが2018年のインド2000ギニーを制すなどの大活躍を果たした。

 また、日本のマイル重賞戦線で活躍したフィエロも種牡馬としてインドへ輸出され、2025年には産駒のランケリーノがインドダービーを制した。日本で走った競走馬が、海を渡った先でダービー馬の父となったのである。

 近年では現役時代にホープフルステークスを制したキラーアビリティや、毎日杯を勝利したサトノインプレッサなどがインドで、第二の馬生を当地で送り始めている。

“インドのマジックマン”スラジ・ナレドゥ騎手とは?

 そんなインド競馬から、今年のワールドオールスタージョッキーズの代表騎手として参戦するのが、スラジ・ナレドゥ騎手である。

 世間では「インドのマジックマン」として紹介されることもあるナレドゥ騎手だが、その異名に違わぬ圧倒的な成績を残してきた。

 これまで通算2500勝を挙げているナレドゥ騎手は、昨年11月から今年の3月までに開催された冬期間のカルカッタ競馬でもリーディングジョッキーに輝いたが、その成績の内訳はなんと110戦52勝。4か月の開催で5割近い勝率をたたき出したうえ、この期間中の元旦開催で6戦全勝という離れ業も記録している。

 また、2019年から2021年にかけて、インドダービーを3年連続で制覇。さらには2025年にはシャーガーカップでアジアチームのキャプテンとして出場。自身も勝利を挙げ、チームを総合優勝へと導いた。

 果たして、インドで磨き上げたその手腕は日本の競馬でどのように発揮されるのか。北の大地で“インドのマジックマン”ナレドゥ騎手がベールを脱ぐ瞬間が、今から楽しみだ。

【関連記事】
【WASJ2026】JRA選抜とWAS選抜、チーム対抗戦で勝つのはどっち? 今年の騎乗馬から徹底分析

【キーンランドカップ2026・全頭追い切り診断】S評価は2頭のみ!“買える”調教を見せた注目馬は?

【新潟2歳ステークス2026・全頭追い切り診断】A評価は2頭!“素軽さが増した”調教を見せた馬は?

【キーンランドカップ2026】過去10年の前走データを分析!好走率が高いローテーションは?

【キーンランドカップ2026・馬体診断】有力馬3頭を100点満点で評価!最も状態が良く見えるのは?

【文:小早川涼風】

『競馬チャンネル』で予想をいち早くチェックしたい方はこちらから↓↓

【了】