福永厩舎で注目の「明け3歳馬」(4) 偉大な母のラストクロップ。クイーンCに出走予定
間もなく開業から1年が経つ、福永祐一調教師。昨年は17勝を挙げ、CBC賞のドロップオブライトとデイリー杯2歳Sのランフォーヴァウで重賞も2勝。今年はG1初制覇への期待がかかる1年となる。本格的なクラシック参戦初年度となる福永厩舎には、明け3歳となった素質馬がズラリ。今回はその中から、5頭をピックアップして紹介する。四頭目はスライビングロード。
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スライビングロード
父:レイデオロ
母:ダイワエルシエーロ
母父:サンデーサイレンス
性別:牝馬
生年月日:2022年4月4日
馬主: (有)下河辺牧場
戦績2戦1勝 [1-1-0-0]
主な戦績:2歳未勝利
もう1頭、今年飛躍が期待される牝馬を紹介したい。父がダービー馬レイデオロ、母がオークス馬ダイワエルシエーロという良血馬、スライビングロードである。G1馬であるものの、繁殖牝馬としてはなかなか大物を輩出できていない母ダイワエルシエーロは、21歳となった2022年に繁殖を引退。そのダイワエルシエーロ最後の産駒となるのが、この馬である。
祖母ロンドンブリッジから続く、下河辺牧場ゆかりの血統。そんなこの馬には、「繁栄の道」という意味の馬名がつけられ、母とともにオークスを制した、福永祐一厩舎に預けられることとなった。まさに血統のドラマが存分に詰まっているスライビングロードは、岩田望来騎手とのコンビで9月の中京芝1400mでデビュー。中団追走から直線で外を鋭く伸びて差し切る勢いも、馬体を併せてからもうひと伸びした勝ち馬ワースにハナ差敗れての2着。
2戦目は、11月の京都芝1400mの未勝利戦。短期免許のムーア騎手が手綱を執ったこのレースも、位置どりは中団。早めにムーア騎手の手が動いてあまり良い手ごたえには見えなかったが、直線では馬群の内を一気に突き抜けて2馬身差の快勝で、初勝利を挙げた。
気になる次走は、母も勝利したクイーンCを予定とのこと。例年好メンバーの集まるレースで、今年も現時点で数多くの素質馬が出走を表明している。距離延長に加えて初の関東圏での競馬と、クリアしなくてはならない課題はいくつもあるが、この出世レースで結果を残すことができれば、今後の選択肢が一気に広がっていく。
偉大な母の背中を追って、重賞制覇ないしはG1制覇を果たし、「繁栄の道」を築いていってもらいたい。
【了】
(文●中西友馬)
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