フェブラリーS走破タイムランキング【7位】“砂のディープ”とGⅠ級9勝馬が記録した1分34秒9
年明け最初のG1として定着しているフェブラリーステークス。ダート界のスピード自慢たちが集うこの一戦で、優勝タイムが速かった馬をランキング形式で紹介する。数々の名馬を輩出したこのレースを、最も速く走破したのはどの馬なのか。ランキングトップ10をじっくりと振り返っていく。今回は第7位。

7位
2006年 カネヒキリ タイム:1分34秒9(天候:曇 馬場:良)
2010年 エスポワールシチー タイム:1分34秒9(天候:晴 馬場:良)
第7位は、2006年のカネヒキリ、2010年のエスポワールシチーが記録した1分34秒9となった。 2006年ドバイワールドカップを先に控えたカネヒキリは、国内では負けられないと言わんばかりの圧勝劇であった。
レースは前年の覇者メイショウボーラーの逃げを、トウショウギアが追いかけ、800m通過が45秒3という速いラップが刻まれた。この展開にカネヒキリの鞍上武豊騎手は、慌てることなく中団の外から追走する。直線に入ると抜群の手応えで先頭を捉え、最後は3馬身離してゴール。ドバイワールドカップへの順調な仕上がりを披露した。
2010年のフェブラリーSは、GⅠ3連勝中のエスポワールシチーが圧勝でダート王者を証明した一戦となった。ゲートが開くと果敢に逃げるローレルゲレイロの2番手をエスポワールシチーは追走した。前半800mを47秒0で通過。エスポワールシチーは第4コーナーから楽な手ごたえで前に詰め寄ると、残り400mでは早くも先頭に躍り出た。最後は後続を突き放して、1分34秒9でゴール。上りも35秒6でまとめ、2着テスタマッタに2馬身半、3着のサクセスブロッケンには6馬身差をつける圧勝で、ダート最強を証明してみせた。
【了】
(文●目白明)
【関連記事】
・フェブラリーS走破タイムランキング1~10位 全紹介
・フェブラリーS走破タイムランキング第1位
・フェブラリーS走破タイムランキング第2位