フェブラリーS走破タイムランキング【9位】ダート転向2戦目の圧勝劇!芝・砂問わないスピード自慢
text by 目白明
年明け最初のG1として定着しているフェブラリーステークス。ダート界のスピード自慢たちが集うこの一戦で、優勝タイムが速かった馬をランキング形式で紹介する。数々の名馬を輩出したこのレースを、最も速く走破したのはどの馬なのか。ランキングトップ10をじっくりと振り返っていく。今回は第9位。
9位 2020年 モズアスコット(タイム:1分35秒2 天候:晴 馬場:良)
この年のフェブラリーステークスは、モズアスコットの芝、ダートGⅠ制覇に注目が集まった。2018年の安田記念を制したモズアスコットは、前走の根岸ステークスが初ダートであったが、最後方から豪快な差し切り勝ちを披露した。
そのパフォーマンスがGⅠの舞台でも発揮することを期待され、単勝オッズ2.8倍の1番人気に支持された。2番人気には前年の覇者インティ、3番人気にはサンライズノヴァとダートの猛者たちが続いた。
まずペースを作ったのはワイドファラオとアルクトスの2頭。お互いにハナを主張し、800m通過が46秒4と緩みのないラップを刻んだ。注目のモズアスコットは中団の好位を楽な手ごたえで進み、迎えた最後の直線。
一旦は3番手につけていた、タイムフライヤーが抜け出すが、中団の内を通ってきたモズアスコットが進路を外に変え、伸び脚を見せると、残り200mで先頭に立った。後ろから猛追するケイティブレイブ、サンライズノヴァを2馬身半離して先頭でゴール。
ダート転向2戦目ながら、1分35秒2のタイムでGⅠを制覇。この勝利で安田記念と合わせて芝・ダート双方でのGⅠ制覇を達成した。
【了】
(文●目白明)
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