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【チャンピオンズC】過去5年分のレース傾向をテキストで振り返る(3)ソダシが初ダート参戦も……

text by 中西友馬

今週1日、中京競馬場で日本におけるダート競走の最高峰『チャンピオンズカップ』が行われる。過去5年のチャンピオンズCでは、クリソベリルの無敗G1制覇やテーオーケインズの圧巻の走り、初挑戦の距離を克服したレモンポップの快挙など、多くの名勝負が繰り広げられてきた。今年の頂上決戦に向けて、この記事では過去5年のレースの勝負のポイントをテキストで振り返っていく。次は2021年のレース。

T O Keynes

2021年チャンピオンズカップ

着順 馬名 騎手 タイム オッズ 通過順 前走 前走
着順
1 テーオーケインズ 松山弘平 1:49.7 3.3 (1番人気) 5-5-6-6 JBCクラシック(金沢) 4着
2 チュウワウィザード  戸崎圭太 1:50.7 4.6 (3番人気) 10-10-11-11 JBCクラシック(金沢) 3着
3 アナザートゥルース 坂井瑠星 1:50.8 115.4 (14番人気) 3-3-3-3 みやこS(阪神) 3着

 

上位人気馬の結果

人気 オッズ 結果 馬名 騎手 前走 前走
着順
1 3.3 1着 テーオーケインズ 松山弘平 JBCクラシック 1着
2 4.5 12着 ソダシ 吉田隼人 秋華賞 10着
3 4.6 2着 チュウワウィザード 戸崎圭太 JBCクラシック 1着

 

「砂の帝王vs前年王者vs純白の女王」

 1番人気は、同年の帝王賞でオメガパフュームやチュウワウィザードを倒し、G1級初制覇を果たしたテーオーケインズ。前年覇者で同年のドバイWCでも2着に健闘したチュウワウィザードも同じように人気を集めていたが、その2頭に割って入り単勝2番人気となっていたのが、初のダート挑戦となる桜花賞馬ソダシ。この3頭が単勝3〜4倍台の支持を集め、単勝人気の上では拮抗する形。ダートの実績馬2頭に、初ダートのソダシが挑戦するという構図であった。

 レースは、最内枠からなるべく砂を被りたくないソダシがハナを切る。インティは前年同様に2番手につけ、テーオーケインズは好位集団から。チュウワウィザードは中団後方寄りにポジションを取っていた。前2年と比較して厳しいペースではなかったが、3〜4角の中間あたりでは早くもインティが先頭に並びかけ、前はほとんど並んだまま4角を回り、最後の直線へと向かう。

 直線に入るとインティが先頭へと立つが、馬群の中から伸びてきたテーオーケインズが並ぶ間もなく交わすと、あとは独走状態。後続をグングンと突き離し、最後は6馬身の差をつける圧勝であった。2着には後方から脚を伸ばしたチュウワウィザードが入り、好位からしぶとく脚を使ったアナザートゥルースが3着。果敢にハナを切ったソダシは12着となった。

 勝ったテーオーケインズは、帝王賞に続くG1級2勝目を飾った。2着につけた6馬身差という着差は、JCダート時代を含めてもクロフネの7馬身差に次ぐ圧勝劇であった。

【了】

(文●中西友馬)

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