“衝撃”を未来へつなぐのは?ディープインパクト後継種牡馬(1)もはや候補ではない…地位を確立した名馬は?

無敗でクラシック三冠を達成し、G1通算7勝を挙げたディープインパクト。種牡馬としてもジェンティルドンナやコントレイルなど数々の名馬を送り出し、日本競馬の血統地図の中心に君臨した。では、その偉大な血を未来へと繋ぐのは、どの馬なのか。今回は、ディープインパクトの“衝撃”を受け継ぐ後継種牡馬候補5頭を紹介する。[1/5ページ]
①キズナ

主な産駒:シックスペンス(2026年安田記念)、ジャスティンミラノ(2024年皐月賞)、ソングライン(2022,2023年安田記念)
最初に取り上げるのは、もはや「後継候補」という表現すら必要ないほどの実績を残しているキズナだ。
現役時代最大のハイライトは、やはり2013年の日本ダービーだろう。
皐月賞への出走は叶わなかったが、毎日杯、京都新聞杯を連勝して大舞台への切符をつかむと、本番では後方から末脚を爆発させた。
直線、大外から猛然と追い込み、先に抜け出したエピファネイアをゴール前で差し切って戴冠。父ディープインパクトとの父仔制覇を成し遂げただけでなく、長く苦しい時期を過ごしていた武豊騎手に、8年ぶりとなるダービーの栄冠をもたらした。
勢いそのままに、秋には海を渡った。前哨戦のニエル賞を制して臨んだ凱旋門賞では、世界の強豪を相手に4着と健闘。日本競馬の夢を背負って走る存在にまで上り詰めた。しかし、その後は度重なる故障に苦しみ、G1タイトルを積み重ねることはできなかった。
それでも、キズナの物語はそこで終わらなかった。ターフを去った後、待っていたのは“ディープインパクトの後継”という、もうひとつの大きな使命だ。むしろ本当の意味でその名を競馬史に刻み始めたのは、種牡馬となってからだったのかもしれない。
初年度から269頭もの繁殖牝馬を集め、その期待に応えるように初年度産駒からエリザベス女王杯馬アカイイトを輩出。その後も安田記念連覇とヴィクトリアマイルを制したソングライン、皐月賞馬ジャスティンミラノなど、G1馬が続々と誕生した。
そして、キズナの評価を決定的なものにしたのが、2024年。初めて日本のリーディングサイアーに輝くと、翌2025年も首位を守り、2年連続でチャンピオンサイアーの座に就いた。父ディープインパクトが長く守ったリーディングサイアーの座を、キズナが再び手にしたことになる。
さらに2026年には、シックスペンスが安田記念を制し、キズナ産駒は6年連続でG1タイトルを獲得した。前年の2025年にはダブルハートボンドがチャンピオンズカップを制するなど、芝だけでなくダートでも活躍馬を送り出しており、産駒の幅広い適性を証明した。
また何より大きいのが、すでにその先の世代へ血がつながり始めていることだ。
皐月賞馬ジャスティンミラノは種牡馬入り。キズナがディープインパクトの血を受け継ぐだけでなく、キズナ自身が父系を次世代へつなぐ段階に入っている。
ディープインパクトの後継種牡馬を語るうえで、現時点の中心にいるのは、やはりキズナと言っていいだろう。
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(文●競馬チャンネル編集部)
【了】


