【東大流・次世代スター発掘①ダート路線】(1)実績馬3頭を紹介!ダート三冠の主役は?

年末まで連載でお送りした「次世代スター発掘」。その総集編として今回から3回にわたり、今春の3歳戦線で活躍が予想される馬を紹介する。
初回はダート路線、第2回は牝馬クラシック、第3回は牡馬クラシックが対象。各回それぞれ、実績馬3頭+馬券的な妙味も期待できる「穴指名」2頭の計5頭ずつピックアップする。まずはダート路線の有力馬を5頭厳選した。本命候補を紹介。
今春の3歳ダート路線で注目の5頭①
◆サトノボヤージュ
戦績:【3-1-0-0】(カトレアS1着)
厩舎:美浦・田中博康
父:Into Mischief
母:ジョリーオリンピカ
母の父:Drosselmeyer
《短評》
芝の新馬戦2着からダートに転向し、新潟ダ1200mの未勝利戦を大差勝ち。この日のダートは週中の雨が残って多少湿っていたとはいえ良馬場。それで1:10.8の2歳レコードを叩き出した。同日10R・2勝クラスを勝ったドラゴンウェルズも今やオープン馬だが、その勝ち時計と比べて0.4秒しか差がなかった。
そこからオキザリス賞、カトレアSと2段階の距離延長をしつつ連勝。オキザリス賞では馬群に入れて砂を被る競馬をクリア、カトレアSは前後半47.0-50.4のハイペースで2~6着に差し追い込み勢が台頭するのを尻目に好位から楽勝した。
底知れないポテンシャルの持ち主。サウジダービーでも好勝負だろう。
◆トリグラフヒル
戦績:【2-0-0-1】(3歳1勝クラス1着)
厩舎:栗東・大久保龍志
父:ナダル
母:トリプライト
母の父:ワイルドラッシュ
《短評》
同牝系にアロンダイトやクリソライト、クリソベリルらがいる血統で、父はナダル。デビュー戦は1番人気でまさかの大敗に終わったが、2戦目できっちり巻き返しに成功。後続を10馬身突き放してみせた。
勝ち時計1:53.3はハイペースだった同日古馬3勝クラスと0.5秒差。それをこちらはラスト12.7-12.1の加速ラップでマークした。素晴らしい内容だった。
続く1勝クラスは1000m通過64.0秒、次区間13.1秒という超スローペースもあって着差がつかなかったものの、ラスト12.3-12.1-12.1の瞬発力勝負できっちり上がり最速V。サトノボヤージュとパイロマンサーがいない羽田盃、東京ダービー戦線なら筆頭候補と言える存在だ。
◆マクリール
戦績:【2-1-0-0】(黒竹賞1着)
厩舎:美浦・手塚貴久
父:ロードカナロア
母:アイリッシュシー
母の父:Galileo
《短評》
半姉に交流重賞で活躍したキャリックアリードがいる血統。デビュー戦は砂を被って反応が悪く、残り100mほどでようやくエンジンがかかって猛追した2着。能力の片鱗は感じられた。
2戦目は馬群に揉まれても嫌がる素振りを見せず、直線は反応よく伸びて3馬身差勝ち。のちにブルーバードCを勝つフィンガーを完封した。
勝ち時計1:37.1は東京ダ1600mの良馬場2歳戦として歴代2位のタイム(1位は2020年カトレアS、レモンポップの1:36.4)。それでいてラスト2Fを12.1-11.7という高水準の加速ラップでまとめている。重賞級といっていい内容だった。
黒竹賞は発馬イマイチ、隣の馬が大きく躓いた影響も受けて後方から。それでも向正面でポジションを上げ、最後は12.9-12.6の加速ラップで抜け出した。
ほどよいズブさがあり、ロードカナロア産駒ながらもう1ハロン延びても大丈夫だろう。トリグラフヒルと並び、こちらも東京ダービーの有力候補となる。
<プロフィール>
鈴木ユウヤ(@ysuzuki_keiba)
東京大学卒業後、編集者を経てライターとして独立。中央競馬と南関東競馬をとことん楽しむために日夜研究し、Xなどで発信している。「ワイド1点買い」の使い手。2025年の中央GⅠ回収率204%を達成。
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