クロフネ産駒最強馬は?獲得賞金ランキング【第2位】7歳まで…息の長い現役生活で魅せた芦毛の輝き
2001年、外国産馬として史上初めて日本ダービーに出走したクロフネは、日本競馬史上最強のダート馬とも称された。種牡馬としても大活躍し、19年連続JRA重賞勝利を挙げる歴代1位タイ記録を樹立。多くの産駒にポテンシャルが受け継がれた。本稿では、クロフネ産駒の中で獲得賞金額が高い馬をランキング形式で紹介する。今回は第2位。
2位 ホエールキャプチャ (5億3,231万6000円)
性別:牝馬
戦績:30戦7勝[ 7-4-5-14 ]
主な勝ち鞍:12年ヴィクトリアマイル(G1)、13年府中牝馬S(G2)
クロフネ第6世代として、産駒初のクラシック制覇へあと一歩まで迫った、父の毛色を受け継ぐ芦毛のホエールキャプチャが、第2位にランク入りした。
デビュー2戦目で初勝利を挙げたホエールキャプチャは、続くオープン戦では、のちのクラシック3冠馬オルフェーヴルを破り連勝する。ファンタジーS3着を経て出走した阪神JFでは、断然人気のレーヴディソールに食い下がっての2着。G1制覇とはならなかったが、早くから世代トップクラスの実力を見せて、クロフネ産駒初のクラシック制覇が期待された。
3歳初戦のクイーンCで重賞初制覇を飾ると、有力馬として参戦したクラシックでは桜花賞は後方待機から直線、脚を伸ばすも届かず2着。オークスでもあと一歩届かず3着と、期待されたクラシックを勝ち切れなかったホエールキャプチャ。秋、初戦のローズSで勝利するが、最後の一冠、秋華賞でも3着と、あと一歩のところでG1のタイトルには手が届かなかったが、ここまでデビューから11戦4勝、2着3回、3着3回で約2.5億を獲得した。
4歳になったホエールキャプチャはついに、善戦続きにピリオドを打ちG1のタイトルを手に入れる。始動戦の中山牝馬Sは5着になるが、続くヴィクトリアマイルで連覇を狙った3冠牝馬アパパネらを相手に、好位の内で脚を溜めると直線、力強く抜け出し、ついにG1初制覇を飾った。
その後のレースではG1勝利は挙げられなかったが、重賞2勝、G1でも2着の成績を収めるなど、7歳まで息の長い現役生活を続けたホエールキャプチャ。クロフネ産駒初のクラシック制覇とはならなかったが、ヴィクトリアマイルを含む重賞5勝を挙げて、総獲得賞金は5億円を超えた。
【了】
(文●目白明)
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