国内最強の血統は…?24年種付け頭数ランキング【第7位】良血でモテモテ…抜群の血統を継承するのは
かつてターフを優美に駆け抜け、歓声に包まれた英雄たち。その中でも一握りの名馬だけが手にする、第二の舞台が「種牡馬」という存在だ。しかしそれも第二の戦いの始まり。彼らは血統という名のバトンを託され、新たな結果を求められる。本記事では、国内における2024年の種付け頭数ランキングをトップ10から振り返る。今回は第7位。
7位 サリオス(197頭)
2023年に種牡馬初供用されたサリオスは、種付け料150万円でのべ176頭もの牝馬に交配した。2年目となる24年は200万円とわずかに価格設定が上がったにも関わらず197頭と数多く種付けを行い、前年の8位から1つ順位を上げ、7位にランクインした。
3戦3勝で朝日杯FSを制したものの、同期に無敗の三冠馬となったコントレイルがいたため、その後はG1を勝てず、毎日王冠を2勝したのみに終わった。だが、皐月賞&日本ダービーで2着、香港マイルと安田記念でそれぞれ3着に入るなどG1戦線でも好走し、朝日杯を含めると計7回にわたり5着以内に善戦した。
父ハーツクライは現役時代に国内唯一ディープインパクトを破った馬として有名だが、種牡馬としても高い実績を残した。母方はドイツで育まれた牝系で、独オークス(G1)を制した母のサロミナは日本に繁殖牝馬として輸入された後、有馬記念とエリザベス女王杯で2着に入ったG2ウイナーのサラキアや重賞2着2回のサリエラを輩出。そしてサリオスの全妹にあたるサフィラは、今年4月に行われた阪神牝馬Sで勝利を収め、母の子出しの良さを証明した。
このような血統背景と550キロ近い雄大な馬体から繰り出される豪脚を誇ったサリオスの24年の種付け相手には、2010年のフラワーC勝ちのオウケンサクラや同ファンタジーS勝ち馬のマルモセーラ、08年のエルフィンSなどを制したポルトフィーノ、13年の東京シンデレラマイル勝ちのビタースウィートなどなかなか粒ぞろいな牝馬たちが集まった。
【了】
(文●TOM)
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