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国内最強の血統は…?24年種付け頭数ランキング【第8位】米三冠馬の血統! 期待が膨らむ生産者の思惑は…

text by TOM

かつてターフを優美に駆け抜け、歓声に包まれた英雄たち。その中でも一握りの名馬だけが手にする、第二の舞台が「種牡馬」という存在だ。しかしそれも第二の戦いの始まり。彼らは血統という名のバトンを託され、新たな結果を求められる。本記事では、国内における2024年の種付け頭数ランキングをトップ10から振り返る。今回は第8位(同率)。

2022年フェブラリーSを制したカフェファラオ
2022年フェブラリーSを制したカフェファラオ

8位(同率) カフェファラオ(191頭)

 米三冠馬を含むG1を8勝したAmerican Pharoahの初年度産駒として輸入されたカフェファラオ。競走馬時代は父を彷彿とさせる力強い走りでダート競馬を主体に走り、フェブラリーS連覇を成し遂げるなど活躍した。

 2023年に引退後は、アロースタッドで種牡馬入りを果たし、供用初年度となった24年は150万円に設定されていた種付け料が、25年には180万円へ増額された。母Mary’s Follies自身もミセズリヴィアS(G2)など芝重賞を2勝しているが、繁殖としても優秀で、カフェファラオの半姉にあたるRegal GloryはメイトリアークSを連覇するなど芝G1を4勝し、エクリプス賞芝牝馬チャンピオンに選出されている。

 また、カフェファラオの5つ違いの全弟ルクソールカフェも日本に輸入され、今年のヒヤシンスS(L)を含むダート4連勝と活躍中。血統的にはダート色が濃い米国血統ではあるが、芝女王も誕生している血統背景から、今後もダート一辺倒かどうかは未知数である。

 24年の交配相手には、19年関東オークス勝ち馬のラインカリーナや、18年クラスターC(Jpn3)の覇者オウケンビリーヴ、16年のマリーンCを勝ったヴィータアレグリア、10年の忘れな草賞(OP)勝ちが光るモーニングフェイス、16年の浦和・桜花賞を制したモダンウーマンなどが名を連ねている。

 全般的にダートに実績のあった牝馬たちに交配されている印象で、産駒のダート戦での活躍に期待している生産者の思惑が垣間見える。

【了】

(文●TOM

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