断トツの結果に驚き!24年“2歳”アーニング・インデックスランク【4位】もはや1強…米産の期待種牡馬
今年も次世代の馬たちによる戦いがいよいよ幕を開ける。新種牡馬の産駒や評判馬のデビュー戦が気になるところだが、2歳戦から活躍する種牡馬を知ることも重要だろう。そこで今回は2024年の2歳戦においてアーニングインデックスが高かった種牡馬をランキング形式で紹介し、産駒の傾向や特徴を見ていく。今回は第4位。
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アーニング・インデックス
アーニング・インデックスとは、種牡馬の成績を判定するひとつの目安値である。
「Average Earnings Index」を略して、AEIやEIと記述される。
出走馬1頭あたりの収得賞金の平均値を1.00として、数値が大きくなるほど産駒が多くの賞金を獲得していることを表す。結果は以下の数式で求められる。(今回は2歳戦のみが対象)
(産駒の総獲得賞金÷産駒の出走頭数)÷(出走馬の総獲得賞金÷総出走頭数)
※今回の記事では、出走頭数が30頭以下の種牡馬は対象外。またドゥラメンテは2024年がラストクロップのため、ランキングから除外しています。
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4位 ナダル(1.82)
2024年の2歳リーディングでトップに立った、新進気鋭の新種牡馬。しかもJRAで産駒が挙げた30勝のうち、27勝はダートというもの。2024年の12月7日には、この日出走した2歳馬5頭の内4頭が勝ち上がるという記録も作っている。
夏の時点からじわじわと勝ち数を伸ばし、秋に大覚醒。10月から12月にかけて、JRAのダートだけで21勝を挙げるという固め打ちを見せた。このことから、産駒の仕上がりはかなり早く、クラスが上がっても即通用する産駒が多いと考えてよさそうだ。
また、一見短距離での活躍が多いように映るが、1800m戦のもちの木賞を制したクァンタムウェーブがいるように、マイルから中距離にかけて活躍する馬もしっかり抑えられている。2025年もメルキオルがすでにダートグレード競走であるブルーバードカップを制しており、まだまだナダル旋風は続きそうだ。
ただ、2024年に出走した競馬場では、福島と新潟だけが勝率1割を割っており、好走率はそれほど高くない。秋以降の活躍が目覚ましい中、開催のあったこの2場で成績が落ちているということは念頭に置いてもいいかもしれない。
【了】
(文●小早川涼風)
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