天皇賞・春、驚きの最速記録は? 走破タイムトップテン【4位】まさにカオス…! 混沌を抜けた主役は…
伝統の長距離王決定戦・天皇賞(春)。3200mという中央競馬で最長の距離を誇るG1では、究極のスタミナ勝負が数多く繰り広げられてきた。そんな天皇賞(春)で、歴代最速タイムを記録したのは、一体どの馬なのか。ランキング形式で、10位からじっくりと振り返っていく。今回は第4位の記録。
※2021年に3分14秒7で走破したワールドプレミアは、阪神競馬場での記録のため、今回のランキングには含めていない。
4位:2007年メイショウサムソン(タイム:3分14秒1 天候:晴 馬場:良)
第4位は、2007年メイショウサムソンが記録した3分14秒1だった。
2007年に勝ったメイショウサムソンは、前年にクラシック2冠を制し、さらなる飛躍を期待され古馬となった。ディープインパクトが前年に引退して、群雄割拠となった古馬中長距離路線の主役を占うこの一戦を制した。
スタートが切られると、ユメノシルシがハナを切り、マツリダゴッホが追いかけ、3、4番手にデルタブルースが続いた。2番人気のメイショウサムソンは馬群の中団8番手に構えた。1番人気のアイポッパーはスタートで出負けて、後方からの競馬となった。
縦長の隊列で最初の1000mは60秒3で進み、2周目の向正面でペースが一旦落ち着くが、3コーナーあたりで、メイショウサムソンが早めのスパートを仕掛け、前進すると、前団に位置していたデルタブルースも早めに動き、残り800mを切ったあたりで先頭に並びかけるが、これに負けまいとメイショウサムソンも先頭集団と追撃。
先頭を奪い、迎えた直線。後続を突き放しに掛かるメイショウサムソンは、残り200mで、内からトウカイトリック、外からエリモエクスパイアの強襲にあい、一度は交わされるが、持ち前の勝負根性で盛り返して、最後は鼻差1着でゴール。3分14秒1のタイムで走破し、混戦模様の古馬中長距離路線の主役に名乗り出た。
【了】
(文●目白明)
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