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ステイゴールド産駒獲得賞金ランキング【第5位】父と同じ地で悲願のGⅠ勝利!中山と香港で8億円の荒稼ぎ

text by 目白明

現役最後のレースで悲願の初G1制覇を果たしたステイゴールド。彼の血を受け継いだ産駒たちは、気性が荒く、コントロールが難しい一方、スイッチが入った時の爆発力は他の馬を寄せ付けなかった。今回は、そんなステイゴールド産駒の中で獲得賞金が多かった馬をランキング形式で紹介する。今回は第5位。

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第92回中山記念を制したときのウインブライト

5位 ウインブライト(8億130万円)

 父ステイゴールドと同様に、日本ではG1制覇に手が届かなかったウインブライト。しかし、父譲りの海外適性を発揮し、香港の地で無類の強さを誇り、G1馬となった。

 3歳時はスプリングステークスで重賞初制覇を果たし、クラシック路線に挑むも、皐月賞8着、日本ダービー15着と振るわなかった。しかし、秋の福島記念で重賞2勝目を挙げ、3歳シーズンでは約1億円の賞金を獲得して終える。

 4歳シーズンは、得意とする中山芝1800mの中山記念で重賞3勝目を挙げ、いよいよG1獲りへと期待が高まったが、大阪杯、マイルチャンピオンシップでは共に惨敗。G1制覇とはならなかった。

 5歳になると、前年に続き中山金杯を制し、重賞4勝目を獲得。さらに中山記念では、4番手の好位につけると、直線で抜け出し連覇を達成。そして次走、念願のG1獲得を目指し、香港のクイーンエリザベス2世カップに出走。レースでは好位の内で脚をため、残り300mで前が開くと、一気に先頭に立ち、そのまま押し切ってゴール。悲願のG1制覇を海外の大舞台で達成した。

 ウインブライトの香港での活躍はこれだけにとどまらず、12月の香港カップでも直線の激しい競り合いを制し、見事に優勝。外国調教馬として史上初となる、同一年のクイーンエリザベス2世カップと香港カップの二冠を達成する快挙を成し遂げた。この年、ウインブライトは約5億円を獲得した。

 翌年も香港カップに出走し、2着に入るなど健闘。総額8億円超の賞金を獲得し、そのうち約5億円を香港で稼ぐなど、日本を飛び出して輝きを放ったウインブライトは、ステイゴールド産駒屈指の海外巧者として活躍した。

【了】

(文●目白明

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