2024年JRAリーディングサイアー【第9位】芝・砂問わないユーティリティ性。米産のスピードキング
1年間の産駒の獲得賞金によって決まるリーディングサイアー。ディープインパクトやキングカメハメハ産駒の減少により、勢力図が大きく変化する中、2024年のランキングが発表された。果たして頂点に立ったのはどの種牡馬か。本記事では、毎年注目のJRAリーディングサイアーをランキング形式でじっくりと振り返る。今回は第9位。

9位 ドレフォン(19億4,516万円)
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■2024年の重賞勝利産駒
デシエルト(中日新聞杯)
ミッキーファイト(レパードS)
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第9位には、初めてトップ10入りを果たしたドレフォンがランクインした。現役時代はアメリカのダートスプリントで活躍し、2018年より供用開始。2021年に産駒がデビューした。
2024年は出走頭数240頭で87勝を挙げ、そのうち重賞は2勝。勝利数の内訳はダートが73勝、芝では14勝(障害含む)と、自身の現役時代と同様にダートでの勝利数が多かった。特に、ミッキーファイトが活躍し、レパードSの制覇やジャパンダートクラシックで2着になるなど、3歳ダート路線でトップクラスの実力を示した。また、テーオードレフォンはダートオープン戦を圧勝し、チャンピオンズCに出走した。
一方、芝路線では初年度産駒の5歳馬デシエルトが、中日新聞杯を制し、2022年皐月賞馬ジオグリフ以来となる芝重賞制覇を達成した。さらに、ワープスピードは重賞勝利こそ逃したものの、阪神大賞典で2着、天皇賞(春)では5着に食い込んだ。また、今回の賞金には含まれていないが、オーストラリアのビッグレース・メルボルンCで2着の大健闘を果たした。
3歳馬のウォーターリヒトは、きさらぎ賞2着で、皐月賞、NHKマイルCにも出走を果たすと、秋には芝のマイル戦を連勝。2025年に入ってからは、東京新聞杯で初重賞制覇を果たすなど、今年の芝マイル路線での活躍が期待される存在となった。
2024年は得意のダートだけではなく、芝でも有力馬を輩出したドレフォンが、総額19億4516万円を獲得して、初のトップ10入りを達成した。
【了】
(文●目白明)
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