オカルトデータ研究室! 有馬記念編「過去8年の勝ち馬は全て、芝1800mで勝利経験あり」
先週の朝日杯FSは、単勝5番人気のアドマイヤズームが勝利。前走の未勝利戦からの連勝で、G1初制覇を飾った。
このコーナーで推奨したミュージアムマイルは惜しくも2着。毎回言っているように、これは勝ち馬を探すコーナー。さらに、競馬にタラレバは禁物であるというのを承知で言うと、非常に惜しいレースであった。スムーズに2番手を確保した勝ち馬に対して、スタートで遅れて巻き返すのに脚を使った2着馬。互角に出てさえいれば、際どい争いになっていたのではないか。ただ、これは完全にタラレバの話。
出遅れをすぐに巻き返して好位を確保したC.デムーロ騎手の判断は素晴らしく、これ以上ない騎乗であった。オカルトデータの初日はまたも出なかったが、チャンピオンズCのムーア騎手に続いて、世界の名手の手綱捌きに痺れるレースであった。
さて、今週は一年の総決算である有馬記念が行われる。のだが、この記事を書いている途中に大きなニュースが飛び込んできた。大本命ドウデュースが出走取消となり、そのまま現役引退の運びとなった。史上3頭目の秋古馬三冠へのチャレンジは幻となったが、来年からは社台SSで種牡馬入りが決まっており、第二の馬生を歩むこととなる。
ドウデュースの回避は残念だが、馬券的には面白みを増したことも確か。俄然鼻息が荒くなっている人もいれば、軸となる馬がいなくなって迷い始めている人もいるはず。昨日更新した真面目な考察では、過去のデータからドウデュース以外にも狙える馬を挙げているので、そちらもぜひオカルトデータと併せて読んでいただきたい。それでは、今週も早速オカルトデータを紹介していく。
①過去4年の勝ち馬の前走馬番は、5番と7番が交互
1つ目のオカルトデータは、勝ち馬の前走馬番に関するもの。過去4年の勝ち馬の前走馬番を順に並べると、7番→5番→7番→5番となっている。順番通りなら、今年は前走7番だった馬が勝つ番。昨日は公開枠番抽選会で盛り上がったが、オカルトデータ的には、前走の馬番のほうが大切だということである。
今年の出走馬の中で、前走の馬番が7番だったのは、レガレイラとディープボンドの2頭み。1つ目で一気に絞れてしまった。
②過去8年の勝ち馬は全て、芝1800mで勝利経験あり
2つ目のオカルトデータは、勝ち馬の距離実績に関するもの。過去8年の勝ち馬は全て、芝1800mでの勝利経験がある馬であった。有馬記念が行われる2500mとはだいぶかけ離れている気もするが、2400mや2000mよりも1800mとの相関性が高いというのは、非常に興味深い。
先ほどの2頭のうち、ディープボンドは芝1800mでの勝利経験なし。2つ目にして早くも、候補が1頭に絞れてしまった。
ということで最後まで残ったのは、前走の馬番が7番で、芝1800mでの勝利経験もあるレガレイラ。秋2戦は不完全燃焼の競馬が続いたが、2歳時にG1を制した中山の舞台で素質馬の復活勝利となるか。オカルトデータ的にもここで初日を出して、終わり良ければ全て良し、といきたいところ(まだホープフルSがある)。
それでは今週ももちろん、「信じるも信じないもあなた次第」ということで。
【了】
(文●中西友馬)
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