牝馬の好走パターンと凡走パターン
という終わり方では、あまりに考察としてお粗末であるし、誰も納得しないであろう。ということで、過去に天皇賞(秋)に出走した牝馬、延べ41頭の中で好走パターンと凡走パターンに分けられる条件はないかを調べてみた。すると、6勝(アーモンドアイが連覇しているため5頭)を挙げている馬全てに共通する条件を発見した。
それは、「牡馬混合の国内G1、もしくは国内G2を勝利していること」である。
過去30年で天皇賞(秋)を勝利した牝馬を見てみると、
・1997年エアグルーヴ(札幌記念勝ち)
・2005年ヘヴンリーロマンス(札幌記念勝ち)
・2008年ウオッカ(ダービー、安田記念勝ち)
・2010年ブエナビスタ(京都記念勝ち)
・2019、2020年アーモンドアイ(ジャパンC勝ち)
このように、全ての勝ち馬に当てはまっている。さらに延べ41頭をこの条件に当てはまる馬と当てはまらない馬に分けて成績を出したものがこちら。
・条件に当てはまる馬
【6.3.4.7】勝率30% 連対率45% 複勝率65%
・条件に当てはまらない馬
【0.1.2.18】勝率0% 連対率5% 複勝率14%
当てはまる馬が延べ20頭、当てはまらない馬が延べ21頭とほぼ同数ながら、成績には大きな差が表れた。
条件に当てはまる馬が出走してきたら、勝率30%、連対率45%、複勝率65%というハイアベレージ。深く考えずに軸としていいレベルの数値である。
逆に条件に当てはまらない馬が出てきたら、勝率0%、連対率5%、複勝率14%という低調な数値。2着ですら2004年のダンスインザムード1頭のみと、かなり厳しい数値が並んでいる。