
今週末の6月28日(日)、函館競馬場でG3・函館記念が行われる。60年以上の歴史を誇る伝統の重賞として注目を集める一戦だ。この記事では出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回につながる勢いを見せたのは、どの馬だろうか。[3/3ページ]
有力馬の前走評価②
■デビットバローズ
開催日:2026年4月5日
レース:阪神・大阪杯(芝2000m)
着順:8着
五分のスタートから中団の前あたりを追走。3角でまくり気味に上がってきたクロワデュノールについて上がって行こうとするも、ついて行けずに馬群で揉まれる形。直線でも前の争いからはジリジリと離されての8着。
馬体を減らしていたことも多少は影響したかもしれないが、自身の力は出し切ったように見えたレースぶり。G1の中でも豪華メンバーの揃った一戦であった大阪杯で真っ向勝負を挑んでの8着は、この馬の評価を下げる内容にはならない。
■フィーリウス
開催日:2026年3月22日
レース:中山・スピカステークス(芝1800m)
着順:1着
好位を追走していたが、ペースが緩いと見るや3角手前で2番手まで進出。直線に入って逃げ馬を競り落とすと、混戦となった2着争いを尻目に2馬身半差の快勝。
津村騎手の好判断も光ったが、初の芝1800mでも追走に苦労することがなかったのは大きな収穫。
その2着争いに絡んだ3着馬のジュタと5着馬のエストゥペンダは、次走で準オープンをアッサリ卒業。メンバーレベルもかなり高い一戦で、レコード勝ちのイガッチより1キロ見込まれたのも納得のレース内容。
■マジックサンズ
開催日:2026年5月9日
レース:東京・エプソムカップ(芝1800m)
着順:4着
五分のスタートから中団を追走する形。直線ではトロヴァトーレに外をブロックされたことで、なかなか進路を確保できなかったが、そのトロヴァトーレと併せ馬の形で伸びてくる。
馬券圏内も見えたゴール前でバカついたのか失速したのはもったいなかったが、久々にこの馬らしい走りを見せての4着。
デビュー以来最高となる馬体重をマークしながら結果を残しており、非常に収穫のある一戦。久々の洋芝でも同じような脚が使えれば、復活のときは近い。
【了】
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【著者プロフィール:中西友馬】
大学卒業後、競馬新聞社に入社し、約7年間専門紙トラックマンとして美浦に勤務。テレビやラジオでのパドック解説など、メディア出演も行っていた。2024年よりフリーライターとしての活動を始め、現在は主に、株式会社カンゼンが運営する競馬情報サイト『競馬チャンネル』内の記事を執筆している。


