
今週末の6月21日(日)、阪神競馬場でG3・しらさぎステークスが行われる。秋のG1戦線を目指す有力馬が集う、注目の一戦だ。この記事では出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回につながる勢いを見せたのは、どの馬だろうか。[3/3ページ]
有力馬の前走評価②
■キープカルム
開催日:2026年5月2日
レース:東京・京王杯スプリングカップ(芝1400m)
着順:6着
スタートは悪くなかったが、周りの馬が速く中団後方寄りからの競馬。ただ前半の3F通過は34秒1と決してスローペースではなく、差し勢にも不利のない展開。直線では馬群の外へと持ち出して伸びてきたが、6着までとなった。
結果だけ見ればワールズエンドの逃げ切り勝ちだが、この馬を追いかけた馬たちは軒並み失速。次走の安田記念で2着同着となっただけあり、勝ち馬が強すぎた。
上がり3F32秒6の数字は素晴らしいが、展開的にはむしろ差し勢台頭の流れで、着順以上の評価は不要か。
■ファンダム
開催日:2026年5月2日
レース:東京・京王杯スプリングカップ(芝1400m)
着順:8着
こちらはキープカルムとは逆に、ワールズエンドについていったことで振り切られ、最後に失速した先行勢の1頭。
1番人気に推されていたことを考えればもう少し粘りを見せてほしい考えるだろうが、同じような位置にいた2頭が17着と18着だったことを考えると、3着馬と0秒3差というのは全く悲観する内容ではなかったように思える。
気性が前向きな馬で千二や千四でも流れに乗って競馬をすることができていたため、ここもポジション取りに苦労することはないだろう。
■ベラジオボンド
開催日:2026年4月26日
レース:京都・マイラーズカップ(芝1600m)
着順:3着
好ダッシュからハナを切るかという行き脚を見せるも、行きたい馬を行かせて3番手集団のインコースにつける。終始距離ロスのない形でレースを運ぶと、直線では前を行くアドマイヤズームの外へと出してしぶとく伸びての3着。
久々の重賞挑戦を思えば十分と言える結果ではあるが、先行勢による決着の中でドラゴンブーストに交わされた内容は若干物足りない。今回は前走以上に人気を集めることが予想されるが、過信は禁物のように感じる。
【了】
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【著者プロフィール:中西友馬】
大学卒業後、競馬新聞社に入社し、約7年間専門紙トラックマンとして美浦に勤務。テレビやラジオでのパドック解説など、メディア出演も行っていた。2024年よりフリーライターとしての活動を始め、現在は主に、株式会社カンゼンが運営する競馬情報サイト『競馬チャンネル』内の記事を執筆している。


