
今週末の5月10日(日)、東京競馬場でG1・ヴィクトリアマイルが行われる。春の古馬女王が決まる、大注目の一戦だ。この記事では出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回につながる勢いを見せたのは、どの馬だろうか。[2/3ページ]
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有力馬の前走評価①
■エンブロイダリー
開催日:2026年4月11日
レース:阪神・阪神牝馬ステークス(芝1600m)
着順:1着
評価:10
最内枠から好スタートを決めると、ほかにハナを主張する馬がいなかったことから、未勝利戦以来となる逃げの手に出る。前半4F46秒5-後半4F45秒1という後傾ラップに落とし込み、上がり3Fも33秒5でまとめて逃げ切った。
決して逃げ馬というわけではない中で、スピードの絶対値が違う未勝利戦ならまだしも、重賞でも自然流の逃げで押し切ってしまう能力の高さ。14キロ増とまだ馬体に余裕を持たせながらも勝利し、前哨戦としては文句なしの内容。
■カムニャック
開催日:2026年4月11日
レース:阪神・阪神牝馬ステークス(芝1600m)
着順:2着
評価:8
秋華賞の大敗から半年ぶりの一戦も、秋華賞で見せたテンションの高さはなく、落ち着いてレースに臨めていた。久々のマイル戦でもすんなりと好位を確保し、直線でも速い脚を使ってゴール前ではエンブロイダリーにクビ差まで迫った。
普通なら勝っていてもおかしくないだけのパフォーマンスを見せたが、逃げた馬に10秒台のラップを含む、上がり33秒5でまとめられては仕方のないところ。ただ、マイルには十分対応できるところは見せた。


