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2025年札幌日経賞を制した時のスティンガーグラス
2025年札幌日経賞を制した時のスティンガーグラス

今週末の5月3日(日)、京都競馬場でG1・天皇賞(春)が行われる。春の長距離王を決める、大注目の一戦だ。この記事では出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回につながる勢いを見せたのは、どの馬だろうか。[3/3ページ]

有力馬の前走評価②

■シンエンペラー

開催日:2026年2月14日
レース:キングアブドゥルアジーズ・ネオムターフカップ(芝2100m)
着順:4着
評価:7

 前年同様にハナを切る選択肢もあるかと思われたが、主導権を握ったのは同じ日本馬のヤマニンブークリエ。この馬は好位のインコースに収まる形でレースを進め、直線では外へと持ち出す競馬。

 しかしそこからの伸びはひと息で、逃げたヤマニンブークリエをなんとか交わすのが精一杯の4着。

 たしかに前年覇者ではあったが、今年からG1に格上げされて強力なメンバー構成。前年はこの馬が断然の1番人気だったことを考えれば、今年はかなりライバルも揃っていたことが分かる。レース運びにロスは感じなかっただけに、力負けのような4着であった。

■スティンガーグラス

開催日:2026年2月21日
レース:東京・ダイヤモンドステークス(芝3400m)
着順:1着
評価:9

 序盤こそ好位中団寄りの外めを追走していたが、ペースが遅いと見るや徐々にポジションを押し上げて、4角では早くも逃げるファウストラーゼンに並びかける強気な競馬。早めに抜け出してからはセーフティーリードを築き、府中の長い直線を押し切ってみせた。

 最後は2着馬の追い上げを許したようにも見えたが、ハンデ差を考えれば着差以上の完勝。切れるタイプではなく、これまでも中山や札幌、新潟内回りで勝利してきた馬だが、乗り方と距離によっては、東京でもやれることを証明したレースであった。

■ヘデントール

開催日:2026年2月15日
レース:京都・京都記念(芝2200m)
着順:8着
評価:6

 出負けしたことで、後方2番手のポジション。同じく後方ポジションとなったエリキングを終始目の前に見る形でレースを進めるも、前半1000m通過61秒8というスローペースを利して、ジューンテイクが2番手から抜け出す展開で8着に敗れた。

 展開的に厳しかったのは確かだが、エリキングは2着まで押し上げているのを見ると、やはり物足りないレース内容。

 斤量負けするタイプなのかもしれないが、やはり一番は9ヶ月ぶりのレースで露呈した状態面。ひと叩きでどこまで本調子に近づけるかが鍵となる。

【了】

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【著者プロフィール:中西友馬】
大学卒業後、競馬新聞社に入社し、約7年間専門紙トラックマンとして美浦に勤務。テレビやラジオでのパドック解説など、メディア出演も行っていた。2024年よりフリーライターとしての活動を始め、現在は主に、株式会社カンゼンが運営する競馬情報サイト『競馬チャンネル』内の記事を執筆している。

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