
今週末の5月3日(日)、京都競馬場でG1・天皇賞(春)が行われる。春の長距離王を決める、大注目の一戦だ。この記事では出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回につながる勢いを見せたのは、どの馬だろうか。[2/3ページ]
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有力馬の前走評価①
■アドマイヤテラ
開催日:2026年3月22日
レース:阪神・阪神大賞典(芝3000m)
着順:1着
評価:9
前半1000mの通過は62秒5で、中盤の1000mが61秒2。決してペースが流れているようには見えなかったが、馬場状態が良かったことで想定よりも若干速め。それでもラストの1000mで58秒3と一気にペースアップしたように、やはりラスト1000mの勝負となった。
その中でこの馬は、1枠1番という枠順を生かして、終始中団のインコースを追走。持ったままでポジションを上げると、直線では先に先頭へと立った2着馬の外へと持ち出して、悠々と抜け出しての快勝。
58キロを背負いながら3分02秒0のレコードタイムをマークし、まさに完勝といった内容であった。
■クロワデュノール
開催日:2026年4月5日
レース:阪神・大阪杯(芝2000m)
着順:1着
評価:10
序盤はダノンデサイルより後ろのポジションとなったが、残り800mあたりからジワジワとポジションを上げて、ダノンデサイルとの位置関係を逆転。4角では2番手集団の外まで浮上し、逃げるメイショウタバルの3馬身後ろへとつける。
直線ではなかなか差が詰まらずに2番手争いまでかと思われたが、残り200mを切って差が詰まり始め、最後はキッチリと交わしての勝利。
追い切りの動きと過去最高となる522キロの馬体重を見ても分かるように、明らかにここ目イチの仕上げではなかった。それでも、当日朝に栗東坂路を駆け上がるなど、陣営が最後まで努力をし続けたことによる勝利であった。


