
今週末の3月22日(日)、阪神競馬場でG2阪神大賞典が行われる。春の大一番天皇賞(春)を見据えた有力馬が集う、大注目の一戦だ。今回は出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回へとつながる勢いを見せたのは、一体どの馬なのだろうか。[2/3ページ]
有力馬の前走評価②
■ダノンシーマ
開催日:2026年1月31日
レース:東京・白富士ステークス(芝2000m)
着順:1着
評価:7
上位3頭は、道中4〜6番手を縦に並んで進む形。その真ん中となる5番手を追走していたこの馬は、直線先に抜け出した2着馬をキッチリと交わして勝利。
2着馬と3着馬はいずれも底を見せていない素質馬であり、メンバーレベルは決して低くないと見ることもできる。
ただ、2着馬ヴィレムは先週の金鯱賞で6着に敗戦。2走前にアクアヴァーナルには完勝しているが、前走で切れすぎただけに、逆に3000mへの適性面で一抹の不安は残る。
■ファミリータイム
開催日:2026年1月18日
レース:京都・日経新春杯(芝2400m)
着順:2着
評価:8
1番人気のゲルチュタールに最後まで食い下がったレース内容は立派も、道中前を固めた3頭の順番が入れ替わっただけであり、展開的には完全な前残りレース。ハンデ戦で他馬より軽い55キロだったことを考えても、この一戦だけで重賞勝ち負けレベルと判断するのは危ない気もする。
ただ、速い脚を使える馬ではないぶん、距離延長自体はいかにも合いそうなタイプ。別定戦のここでも結果を残して、前走がフロックでないということを証明したいところ。
■レッドバンデ
開催日:2026年2月14日
レース:東京・箱根特別(芝2400m)
着順:1着
評価:10
2走前は中山で不発、そして東京コースに替わって勝利。上がりもメンバー中最速の33秒0ということからも、相当な切れ者をイメージするだろう。
ただ、レースを見てもらえれば分かるのだが、この馬はとにかくズブい。若手の中では一二を争う剛腕の佐々木騎手が押してもなかなか動かない馬であり、負けたレースも止まったというよりはエンジンのかかりが遅くて敗れた印象。
仕掛けどころは難しいが、スタミナ面ではこのメンバーでも随一のものがある。


