
短距離ダート馬の強豪が集うカペラステークス。いよいよ今週末に行われるこの一戦を前に、各馬の能力を「実績」「適性」「騎手」の3つの観点から分析する。各項目を【1〜10】のスコアで評価し、有力馬の一覧表で強みと不安要素を整理して紹介していく。[3/3ページ]
——————————
各馬の評価②
チカッパ
実績:9
適性:8
騎手:6
昨秋に重賞を連勝し、JBCスプリントでも2着。実績最上位と見ることもできるが、ヤマニンチェルキが重賞3勝を挙げており、重賞2勝のこの馬は僅差の9点評価。
適性面は、昨年のこのレースでは6着に敗れているが、2歳時には2馬身半差の勝利を挙げている。芝スタートにも不安はなく、8点評価。
騎手に関しては、昨年のカペラステークス以来、4度目の騎乗となる横山典弘騎手の手綱。今年はここまで39勝を挙げて全国リーディング25位につけており、6点評価となっている。
ドンアミティエ
実績:5
適性:7
騎手:8
芝のレースを除くと、前走の東京盃が重賞初挑戦。さすがにこのメンバーに入ると、実績面で見劣りするのは仕方ないところで、5点評価となった。
適性面は、中山ダート1200mは2戦して②⑥着。京都がベストで中山は巧者とまでは言えないが、無難にこなしている印象の7点評価。
騎手に関しては、2走前の函館スプリントステークス以来、2度目の騎乗となる丹内騎手の手綱。今年はここまで91勝を挙げて全国リーディング7位につけており、8点評価となっている。
ヤマニンチェルキ
実績:10
適性:5
騎手:8
近況重賞3連勝と勢いは抜群で、実績としても、この中ではトップの位置まで上り詰めた。文句なしの10点評価。
ただ適性面は、今回が初の中山コースとなる。門別や大井でも勝利を挙げており、輸送自体に不安はあまりないが、コース形態が合うかは分からないところ。急坂への不安が拭い切れず、5点評価にとどまった。
騎手に関しては、前走の東京盃に引き続き、3度目の騎乗となる岩田望来騎手の手綱。今年はここまで89勝を挙げて全国リーディング8位につけており、8点評価となっている。
【了】
【著者プロフィール:中西友馬】
大学卒業後、競馬新聞社に入社し、約7年間専門紙トラックマンとして美浦に勤務。テレビやラジオでのパドック解説など、メディア出演も行っていた。2024年よりフリーライターとしての活動を始め、現在は主に、株式会社カンゼンが運営する競馬情報サイト『競馬チャンネル』内の記事を執筆している。
【関連記事】
・G1阪神ジュベナイルフィリーズのデータ分析【レースレコード・過去の結果 – 1991年以降 】
・G1香港マイルのデータ分析【日本調教馬の歴代成績・過去10年の傾向 – 1993年以降 】
・G1香港スプリントのデータ分析【日本調教馬の歴代成績・過去10年の傾向 – 2000年以降 】



