
今週の12月14日(日)に開催されるカペラステークス。ダート短距離路線で活躍する馬が集う一戦だ。今回は出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回へとつながる勢いを見せたのは、一体どの馬なのだろうか。[2/3ページ]
有力馬の前走評価②
■チカッパ
開催日:2025年11月3日
レース:船橋・JBCスプリント(ダ1000m)
着順:4着
評価:9
好スタートを切るも、外枠だったこともあって好位の後ろに控える形。直線は離れた外から前との差を詰めたが、サンライズアムールにわずかに及ばずの4着。
ただ、海外遠征帰り+初の1000m戦を思えば悲観する内容ではなく、直線半ばでは一気に飲み込むかというような脚いろ。
結果的に、内の砂がそこまで深くなかったことで内めを通れた先行勢が残っており、馬場が向かなかった印象。それを外めに出して追い込んだぶん、サンライズアムールより上の評価に。
■ドンアミティエ
開催日:2025年10月9日
レース:大井・東京盃(ダ1200m)
着順:4着
評価:6
勝ち馬と同じようなポジションにいながら勝負どころで置かれてしまい、人気を裏切る形の4着。外めを回ったぶんは多少あったとしても、サンライズアムールを交わせずにクロジシジョーに交わされてしまったレース内容には、物足りなさが残る。
一戦のみで判断するのは早計かもしれないが、芝の重賞でも通用するようなスピードタイプであり、深い砂の地方競馬はあまり合わないタイプなのかもしれない。今回は、今後ダートの重賞戦線で通用するかどうかの試金石となりそうな一戦。
■ヤマニンチェルキ
開催日:2025年10月9日
レース:大井・東京盃(ダ1200m)
着順:1着
評価:7
周りの馬たちが速く、若干置かれそうにもなったが、鞍上が促して好位のインをキープ。直線は、1頭分だけ逃げ馬の外へと持ち出して抜け出し、2馬身差の快勝。ロスのない完璧な立ち回りで、見事に3連勝を飾った。
今回は2〜4着馬との再戦となるが、斤量面ではかなり不利な形となる。馬格があるぶん58キロ自体は苦にしない気もするが、他馬との比較が鍵。前走内容に関しては、鞍上の好騎乗が光った点と、前半の行き脚に若干不安を感じた点で若干割り引き。



