【中日新聞杯 前走レビュー】有力馬を10段階評価!シンハナーダやファミリータイムの前走内容は?
text by 中西友馬

今週の12月13日(土)に開催される中日新聞杯。今年で61回目を迎える中京競馬場の伝統ある一戦だ。今回は出走予定の有力馬の「前走内容」に焦点を当て、元トラックマンが各馬の走りを丁寧に検証していく。前走で優れたパフォーマンスを披露し、今回へとつながる勢いを見せたのは、一体どの馬なのだろうか。[1/3ページ]
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有力馬の前走評価①
■シェイクユアハート
開催日:2025年11月15日
レース:京都・アンドロメダステークス(芝2000m)
着順:2着
評価:9
好位の後ろあたりを追走から、直線は外へと持ち出して先行集団をまとめて飲み込むレース。影のようについてきた1キロ斤量の軽い勝ち馬にゴール前で交わされての2着も、3着以下は引き離す強い内容であった。
夏場に減らしていた馬体も戻っていたし、究極の切れ味勝負となった新潟記念を除けば、勝ち味には遅いが抜群の安定感。
勝ったウエストナウが先週の鳴尾記念で13着大敗だった点は若干気になるが、斤量面と目標になったぶんを考えれば評価は落とせない。
■シンハナーダ
開催日:2025年10月25日
レース:新潟・魚沼ステークス(芝2000m)
着順:1着
評価:10
新馬戦こそ福島コースで上がりがかかる競馬での勝利だったが、1勝クラスと2勝クラス勝利時は東京コースで上がり33秒台前半をマーク。そんなキレッキレの馬に新潟コースが合わないわけがなく、上がり32秒7の脚で外を突き抜けた。
中京コースでこれを再現できるかは分からないが、最後は手綱を緩めるほどの完勝で、このレースの評価としては文句なし。2着馬と5着馬がウェルカムSでワンツーを決めた点も高評価。



