△候補馬
エリキング
皐月賞では、長期休み明けだったとは言え、見せ場なく惨敗してしまったが、ジョバンニを2回も沈めている。
少頭数のスローでのみ結果を出しているので、その点だけは減点。
ショウヘイ
京都新聞杯を圧勝したが、その前のきさらぎ賞では4着に敗れている。
きさらぎ賞は、サトノシャイニング、リンクスティップ、ランスオブカオスらが好走しており、トライアルにしてはレベルが高かったが、皐月賞組の前では霞むレベル。
したがって、京都新聞杯で圧勝したショウヘイには一定水準以上の評価を与えつつも、皐月賞上位組とは大きな差があると分析するのが妥当。当落線上。
マスカレードボール
皐月賞では、道中は馬群の中で脚を溜める形になり3着。向こう正面からファウストラーゼンが早仕掛けを敢行する流れとなり、差し決着。その結果、前目で運んだ馬と早め仕掛けた馬がバテて壊滅した。
マスカレードボールは、早めに仕掛けた5着サトノシャイニング、4着ジョバンニに比べると、相対的に恵まれた内容であり、3着の着順ほどは強くない。
また、2着のクロワデュノールに迫ったものの、クロワデュノールは人気を背負っていた背景から、早めの仕掛けに付き合わざるを得ない状況となり、マスカレードボールのほうが恵まれている。まとめると、クロワデュノールを追い詰めたが、恵まれても善戦までだったと悲観的に評価するのが妥当である。
したがって、他ポストで解説した皐月賞の1,2,4,5着馬と比較していくと、ほぼ互角ではあるものの、評価を少しだけ手控えるのが妥当である。
△候補ほか(カラマティアノス、ファウストラーゼン、リラエンブレム)
【了】
<プロフィール>
玉嶋亮(たましま・りょう)
1985年生まれ。本業を抱え時間の制約があるため、芝オープンクラスのみにフィールドを限定している。「能力比較」「馬場読み」を中核のファクターとして、パドックや追い切り等は一切見ないスタイル。2021年凱旋門賞の単勝万馬券、2022年AJCCの三連単288万円等の的中実績がある。「単勝多点」「変則フォーメーション」「複勝チャレンジ」等多彩な馬券術に定評があり、設計回収率=130%を公言し、累計回収率=148%を記録している。旧作「競馬の教科書(ピンク本)」は、個人出版ながら異例の大ヒットを記録し、2022年11月にベストセラーの座を譲らないまま絶版した。アマチュア最強の予想屋、日本一の競馬作家になるのが目標。
▼競馬の教科書シリーズ▼
https://tamashimaryo.wixsite.com/my-site
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